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【最新】介護食の便利グッズ4選!簡単美味しく作れる最強グッズを紹介

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管理栄養士
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親の介護は、「いつかは来る」とわかっていても中々事前に準備できるものではありませんよね。

介護度によっても異なりますが、「お風呂」や「排泄」、「話し相手」、「お薬の管理」など慣れないことや力仕事でただでさえ忙しいのに、そのうえ「介護食作り」まで加わるとなると、悲鳴を上げてしまいそうです・・・。

一口に「介護食」といっても、食べられる食材大きさや形態とろみの具合など個人差が大きいため、ひとりひとりの正解がネットやレシピ本にはなかなか書いていない場合が多いので余計に悩む方が多いのではないでしょうか。

自宅で過ごす時間の長い高齢者にとっては、食事は時間のメリハリをつけたり、美味しいと「生きる喜び」を感じられたりする時間です。

▼ こちらの記事で「在宅介護を受ける高齢者の一番の楽しみ」をご紹介▼
~在宅介護に限界を感じている方にこそ読んでほしい~

【在宅介護 限界を感じたら】高齢者の楽しみは?知っておきたい食事のこと「介護疲れ」感じていませんか? 介護している家族の「笑顔」は見られているでしょうか? 在宅介護の『笑顔』が増えるカギはなんでしょう。...

大切な家族が介護食が必要になったとき、出来る限り、美味しく栄養満点なメニューを作ってあげたいものです。

しかし、忙しいなか調理に時間がかかりすぎては介護する側も大変です。
介護食作りのコツを押さえて、効率よく・美味しい介護食をパパっと作りましょう。

管理栄養士
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今回は、介護食の基本や、献立の作り方、そして調理に役立つ便利グッズをご紹介します。

とりあえず、「介護食の調理に役立つ便利グッズだけ早く知りたい!」って方は、目次から「介護食作りに便利グッズ」の項目をクリックして飛ばし読みしてくださいね。

管理栄養士
管理栄養士
毎日の介護食作りが少しでも楽になるような最新の商品をご紹介しますので、ぜひチェックしてみてください。

介護食の基礎知識

親の介護が始めると、すぐに必要になってくるのは「介護食」です。

「介護食」とは、噛む(咀嚼)飲み込む(嚥下)機能が落ちてきた高齢者が食べやすいように作られたお食事全般のことを意味しています。
数日は、とりあえず~でなんとかなっても、お食事は毎日三食、365日続くことですから、まずは正しい情報収集を行い基礎知識を身につけることが大切です。

必要なアイテムや便利なグッズを準備して無理なく継続して作れるような体制を少しずつ整えましょう。

「高齢者」といっても、噛む(咀嚼)・飲み込む(嚥下)の機能は一人一人違います。
そのため介護食の種類もさまざまです。
どんな形態の介護食をあげたら良いのか不安がある場合は、まずは介護食の種類を知るところから始めましょう。

▼ こちらの記事で「介護食の種類や選び方」をご紹介しています。▼
栄養士目線で介護食の基礎知識(高齢者の介護食の種類や選び方)掲載しています。

【なんとなくはNG!】高齢者の食事(介護食)の種類や選び方を栄養士が解説。在宅での介護が始まると、慣れないことの連続です。 介護が必要な方のお食事のかたさやとろみはどのように決めて、作っているでしょうか?...

何をどれくらい?介護食献立作り

大切な家族のために、栄養満点な料理を作りたいものですが、まずはどのように毎日の献立を決めればよいでしょうか?

献立作りに【食事バランスガイド】を活用しよう

介護食づくりが始まると、悩みのタネになるのは「献立作り」です。

家族を介護中
家族を介護中
料理するのは苦ではないんだけど、「何を作るか考える」のが一番億劫なのよねぇ。。

献立作りの参考にしていのが、「食事バランスガイド」です。

食事バランスガイドとは、1日に、「何を」「どれだけ」食べたらよいかの理想的な食事の目安をコマでのイラストでわかりやすく表したものです。

「何を」は料理の種類をざっくり分けて「区分」で示しています。
「どれだけ」はおおよその目安量を「つ(sv)」という単位で示しています。
この、「何を」「どれだけ」のバランスをコマに見立てていて、どの区分のものかが多すぎたり少なすぎりすると、コマがバランスを崩してしまいます。

以下の5つの料理区分をまんべんなく取り入れることで、無理なく栄養バランスを整えることができます。

5つの料理区分

主食

ご飯、パン、麺類などの炭水化物類。

副菜

きのこや野菜、海草類などを使ったメニューです。高齢者の場合はきのこや海藻類は中々食べられなくなってくるので、柔らかく調理された野菜のお料理が中心になります。
野菜スープやお浸しなど。

主菜

肉、魚、卵、大豆製品(豆腐・納豆)などのたんぱく質類。

牛乳、乳製品

牛乳、ヨーグルトやチーズなどがあります。

果物

フルーツ類。

これら5種の料理を、毎食どれか1つに偏るのではなく、バランス良くまんべんなく適切な量で取り入れることが大切です。

各区分の目安量

70歳以上の方だと、エネルギー必要量1400~2000kcalが必要です。
1日の合計として、主食は4~5つ(SV)、副菜は5~6つ(SV)、主菜は3~4つ(SV)、牛乳・乳製品2つ(SV)、果物2つ(SV)が1日の目安になります

SV(サーブ)の単位とお料理の量

主食

1つ(SV) おにぎり1個、食パン1枚、ロールパン2個
1.5つ(SV) ご飯普通盛り1杯
2つ(SV) 穀類、パスタ1人前

副菜

1つ(SV) 小鉢の野菜料理1皿、サラダ1皿
2つ(SV) 中皿の野菜料理

主菜

1つ(SV) 卵1個の料理、納豆1パック、豆腐半丁
2つ(SV) 魚料理1人前
3つ(SV) 肉料理1人前

牛乳・乳製品

1つ(SV) ヨーグルト1個、チーズ1切れ
2つ(SV) 牛乳瓶1本

果物

1つ(SV) 小さい果物1個
2つ(SV) 大きい果物1個

引用元:農林水産省「高齢者向け解説書」より

家族を介護中
家族を介護中
なんだか、考え出すと難しそうで余計不安になってきた。。。
管理栄養士
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毎食、完璧にしようと思うと難しいですから「あくまでも目安」として捉えて、まずは主食・主菜・副菜・乳製品の4つは揃えることから意識してみましょう。

▼ こちらの記事で「高齢者の食事の必要量(カロリー)」をご紹介しています。▼
写真付きで目で見てわかりやすくしているので参考にしてみてください。

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間食も大切な栄養源

高齢者の場合は、小食になり一食に食べられる量が限られてしまいます。
間食は、食事でとりきれなかった栄養素を補うためのものと考えて積極的にとりいれましょう。
ヨーグルトや、果物などがおすすめですが、市販品でも栄養補給目的の介護食向けのお菓子も販売されているので利用してみましょう。

▼ こちらの記事で「高齢者向けの市販のおやつ」をご紹介しています。▼
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簡単!美味しい介護食を作るためのコツ

介護中はとにかく、やることがいっぱい!
できることなら介護食は手早く・効率的に作りたいですよね。
「なにを」「どれだけ」のおおまかな目安は食事バランスガイドでご理解いただけたと思うので、実際に作るときにスムーズにすすめるためのメニュー決めのコツをご紹介します。

献立の”区分かぶり”を避けて栄養バランスUP!

せっかく作るならバランス良く、いろんな栄養がつまった献立にしたいですよね。
そのためには、先ほどバランスガイドでご紹介した「食事区分」を参考にしてみましょう。

1食の中で、主食・主菜・副菜・牛乳・乳製品・果物のグループからまんべんなくお料理を選びましょう。
ありがちなのは、炭水化物×炭水化物のNGパターン。。

1食の中で、ごはん、麺、パンは1種類にして、たんぱく質を多く含む「主菜」、ビタミン・ミネラルを多く含む「副菜」を一緒に食べることが大切です。

まずは何を作るか悩んだら、”区分かぶり”に注意して、各区分から1種類ずつでも良いのでチョイスしてバランスよく栄養素を取り入れた献立にしましょう。

食材をやわらかくする調理法で!

通常の料理より、介護食はやわらかく、飲み込みやすく作ることが求められます。
その際には調理工程の使い分けも有効です。

煮る

まずは食材を柔らかくするには、「煮る」ことが必要ですよね。
煮る前に皮は厚めに向いておくと火は通りやすいです。
煮物や野菜スープにすれば、汁に溶け出した栄養素も一緒にとることができるのでオススメです。

つぶす

芋類が中心になりますが、にんじんや大根などの根菜類もつぶすと食べやすくなります。
芋類は、冷めると粘りが出てつぶしにくくなるので、熱いうちに手早く行いましょう。
「飲み込む力」が弱ってきている方には、芋類は潰すことで「パサつき」、根菜類は「離水」が起こりやすいので「とろみ剤」も利用しながら調理しましょう。

裏ごしする

繊維質のものは、繊維が口に残り「飲み込み」がしづらくなってしまいます。
繊維の多い食材をつぶしたあとには「こし器」や「ざる」を使って滑らかなペースト状にすると食べやすくなります。
繊維質のものを、やわらかくしたいなら繊維を断つようにカットするのもポイントです。

すりおろす

りんごなど加熱できないかたい果物や、野菜の大根、きゅうりもすりおろせば生でも食べられるようになります。生で食べると加熱に弱いビタミンも損失が少なく摂れるのでオススメです。
いも類や根菜類(れんこんなど)は、すりおろしてお料理に入れて加熱すると、つなぎやとろみづけの働きをしてくれることもあります。

蒸す

「焼く」と食材の水分が蒸発してしまい、食材が硬くなりがちです。
「蒸す」と水分を逃さずに調理できるのでやわらかく仕上がる場合が多いです。
食材の水分量を保てるので、「蒸し器」を使うのがオススメです。

「きざむ」は要注意!!

病院などで、「きざみ食」などが提供されている場合もありますが、食材を小さく刻んでしまうと、口の中でまとまりにくく「誤嚥」を起こしやすいので、家庭では出来るだけ避けた方が良いでしょう。

▼ こちらの記事で「高齢者の誤嚥のリスク」についてご紹介しています。▼
「誤嚥予防法」も掲載しているので、参考にしてみてください。

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同じ食材でも調理方法を変えるだけで、まったく違った食感になります。

管理栄養士
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私も病院でも献立を考えるときは、「食材」「調理法」「味付け」「和洋中」などいろいろな観点から考えるようにしていました!

介護食の献立に悩んだら、「調理法」から献立を考えるのも良いと思います。

介護食便利グッズをフル活用して時短!

献立作りの悩みが、少しだけ解決できたら次は「実践」あるのみ!
「調理」を効率よく行える方法を考えてみましょう!

介護食用の調理器具や便利グッズを活用すれば、作業が効率的に進められるので「時短」につながったり、1つのアイテムで複数の調理法ができる便利なものによって片付けなども楽になるような便利グッズもあります。

介護食は、「離乳食」とよく比較されることがありますが、実際に離乳食作りに使われているアイテムが介護食でも活用できることが多いです。
今回は、離乳食でも人気のアイテムなども参考に「介護食作りに便利なグッズ」をまとめています。

介護食作りに便利なグッズ3選

BEABA(ベアバ) ベビークック 離乳食メーカー


離乳食作りの便利アイテムとして世界65カ国で販売されているフランス生まれの離乳食メーカー「ベアバ ベビークック」
世界累計500万台を販売しています。
介護食用とはあえて説明はないですが、介護作りでも使える機能が満載です。

スチーム調理で食材そのものの香りと栄養素を保つことができ、栄養満点でおいしい介護食をつくることができます。
スチーム調理をして出た汁には、野菜のビタミンが溶け出して栄養たっぷり。スープにしたり、蒸した野菜に加えてゆるくしたりするのに使えます。

蒸すだけなら他の調理器具でもできますが、これに加えて一台で5つの調理方法ができます。
①蒸す
②刻む(ペースト状も可)
③混ぜる
④解凍
⑤あたためです。

ベビークックは、放置していれば蒸しあがるので、火加減を気にしたり、蒸しすぎや水分不足を気にする必要がなく、その間に他の調理が進められるので時短に繋がります!

お手入れも使用後に刃をひねって取り外して洗うだけなので簡単です。

ブラウン ハンドブレンダー マルチクイック


介護食でよく行う調理の「つぶす」「混ぜる」「きざむ」の作業がを簡単に使いこなせるので、調理の時短につながります。

ポタージュや野菜スープなどを作る際も、鍋やボウルの中で直接調理できるので、洗い物少なくすむのもうれしいポイントです。

ブレンダーは使い慣れないと、周りに飛び散って大失敗・・・なんてことも起こりがちですが、ブラウンのブレンダーは回転刃カバーには飛び散りを防止する設計が採用されているので、キッチン周りを汚さずに後片付けも楽ちんです。

また、ブレンダーが同様のほかの調理器具(ミキサーやフードカッターなど)よりおすすめなのは、場所をとらずにコンパクトな点も上げられます。

ブラウンのハンドブレンダーのセット内容は、どれもコンパクトでキッチンに置いておいても場所をとらないところが魅力です。

使用後の片付けも、専用計量カップに洗剤とぬるま湯を入れて10~20秒スイッチを入れるだけで容器と刃の周りのお手入れができるので、手軽です。
本体(モーター部分)、フードプロセッサー接続部、泡立て器接続部以外は食器洗い機で洗えるので、衛生面も安心です。

イワタニ サイレントミルサー


低騒音設計のミル・ミキサー。
野菜や果物を手軽にすりおろしに加工する「おろしカッター」ユニット付きのセットです。
野菜類をジュースのように粉砕することはもちろんですが、冷凍食材や氷、ナッツ類も粉砕可能となり、幅広い用途で使えます。

管理栄養士
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わたしもこちらの商品を持っていますが、意外と重宝するのが、この「電子レンジ対応のガラス容器」なんです!

ジュースのように野菜を粉砕し、容器ごとレンジで加熱すれば、簡単に野菜スープが出来たり。
煮物をペースト状にして余ったものは容器のまま保存して、食べるときにレンジで手軽に再加熱できるので洗い物が増えないのもうれしいです。

ブレンダーに比べると、カッター部分のお手入れは少し大変ですが、ガラス製なので、カッター部分と一緒に煮沸消毒ができ衛生的なのもうれしいポイントです。

ビン ・ 缶用 スクレーパー ( ヘラ ・ スパチュラ )


介護食はペースト状のものが多いので、スパチュラやゴムヘラがあると重宝します。
その中でも、このヘラは、先端がちょこっと曲がっているのでミキサーやミルサーの刃の部分に残りがちなお料理も残さずかき出せます。

なぜ?便利グッズをおすすめしたい本当の理由

介護食の便利グッズは、様々なアイテムがあります。
ここまで読んで、「あれば便利なのは分かるけど、本当に必要?」「とりあえず、なくてもやれているから買うのは勿体ないかな」と感じている人もいるかもしれません。

もちろん、今回ご紹介した商品がなくても「介護食」は作ることができます。
ですが、便利グッズはあくまでも「日々、介護を頑張っているあなたを助けるためのアイテム」です。

1つのアイテムで複数の調理法ができる便利なものもあります。
たった1つのアイテムによって、介護食作りに苦労する時間の節約になるかもしれません。

節約によってできた時間はどうか「自分自身の身体を休める・労る時間」に使ってください。

「道具に頼るのは贅沢!手抜きしてる?」
そんなことはありません!!
ぜひ、”いいな”と思う商品があれば試してみてください。

介護食作りツラいときは・・・。

こちらは、番外編ですが・・・
どうしても、介護食作りがつらいと感じるときは1度「お休み」してみてはいかがでしょうか。

そんなときは、「高齢者向けの宅配弁当」を利用するのもオススメです。
冷凍保存できるものや、週1食から利用できるものもあるので無理なく始められると思います。

▼ こちらの記事で「高齢者向け宅配弁当の比較サービス」をご紹介しています。▼
実際に資料請求した流れや、その後の勧誘の心配についても掲載しています。

【体験談】高齢者宅配弁当探しならシニアのあんしん相談室がおすすめ高齢者向けに、自宅に配達可能な宅配食事サービスを検索・比較できるサービスを提供している『シニアのあんしん相談室の宅配ごはん案内』で実際に...

「高齢者向けの宅配食」に抵抗がある方は、まずは気軽に「介護食のレトルト食」から試してみるのもよいですね。
私も多くの「レトルト介護食」を試食してきていますが、最近の「レトルト介護食」は本当に進化していて、「レトルトなんてかわいそう。。」なんて気持ちになるのが間違いなくらい、美味しいものもたくさんあるので検討してみても良いと思います。

▼ こちらの記事で「レトルト介護食の各社の違いを比較記事」をご紹介しています。▼

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まとめ

介護食の便利グッズを上手に活用すれば、介護食の準備がスムーズになり、調理時間を短縮することで、少しだけ余裕ができるかもしれません。
使い方次第で料理の腕が上がったり、レパートリーが増えたりと、作る側も食べる側もたくさんのメリットがあります。
ぜひ今回ご紹介したアイテムを参考に、ご自身のお気に入りのアイテムを見つけて、介護食作りを無理なく続けていきましょう!

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