※この記事は、2019年に発売されていたヨコオデイリーフーズ「飲むおにぎり」の実食レビューです。

現在は販売終了しており購入することはできませんが、当時どのような商品だったのか、介護食として使いやすかったのかを管理栄養士の視点でご紹介します。

「飲むおにぎり」という少し変わった商品名を聞いて、

「本当におにぎりを飲むの?」
「介護食として使えたの?」
「どんな味だったの?」

と気になった方もいるのではないでしょうか。

私自身もドラッグストアで偶然見つけた際に気になって購入してみました。

今回は、話題になったものの現在は販売終了している『飲むおにぎり』について、実際に食べてみた感想や介護食としての使いやすさを詳しくご紹介します。

飲むおにぎりとは?

飲むおにぎりは、こんにゃく製品で知られるヨコオデイリーフーズが2019年に発売した商品です。

「おにぎりを飲む」というユニークな発想から、発売当時はテレビやSNSでも話題になりました。

主な特徴は次の3つです。

・パウチタイプで手軽に食べられる
・常温で長期保存できる
・非常食や備蓄食として活用できる

一般的なゼリー飲料と異なり、お米を使用しているため「主食」としての役割を持たせた商品として開発されたそうです。

災害時やアウトドア、忙しい時のエネルギー補給などを想定して作られていました。

飲むおにぎりの特徴

常温で長期保存できる

飲むおにぎりは賞味期限がおよそ1年あり、常温保存が可能でした。

保存食や非常食はパンやクラッカーが中心になりがちですが、「お米を備蓄したい」という方にとっては魅力的な商品だったと思います。

パウチ入りで食べやすい

スパウト付きのパウチ容器なので、スプーンを使わずにそのまま食べることができます。

災害時はもちろん、車内や外出先でも手軽にエネルギー補給できる点はメリットでした。

味は2種類

販売されていた味は次の2種類です。

・梅こんぶ味
・梅かつお味

私は今回、「減塩タイプの梅こんぶ味」を試してみました。

栄養成分

飲むおにぎり(130g)1袋あたりの栄養成分は次の通りです。

項目 1袋あたり
エネルギー 200kcal
たんぱく質 1g
脂質 0g
炭水化物 51g
食塩相当量 2.34g

主食として開発された商品だけあり、エネルギー源となる炭水化物が中心の構成です。

一方で、たんぱく質は少ないため、食事として利用する場合はおかずやたんぱく質食品を組み合わせる必要があります。

管理栄養士が実際に飲んでみた感想

ここからは、実際に飲んでみた率直な感想をご紹介します。

第一印象は「思ったより液体が多い」

開封して最初に感じたのは、想像していたより液体部分が多いことでした。

袋の中で少し分離しているようで、最初は液体が先に出てきます。

その後にゼリー状の内容物が続いて出てくるという印象でした。

一般的なゼリー飲料に近い見た目ですが、お米や昆布が入っているため独特の存在感があります。

味は「都こんぶ」に近い印象

実際に食べてみて最初に感じたのは、昆布の風味の強さでした。

私が試したのは「梅こんぶ味」ですが、酸っぱい梅というよりも、甘めの梅と昆布の旨味を感じる味わいです。

個人的には昔からある「都こんぶ」に近い印象を受けました。

私はもともと都こんぶがあまり得意ではないため、「すごく美味しい!」という感想にはなりませんでしたが、昆布系の味が好きな方であれば好みが分かれるところかもしれません。

もちろん味の感じ方には個人差がありますので、あくまでも一個人の感想として参考にしていただければと思います。

 

おかゆというよりゼリーに近い食感

インターネット上では「飲むおかゆのような商品」と紹介されていることもありました。

しかし実際に食べてみると、私にはおかゆというよりゼリー飲料に近い食感に感じられました。

お米の粒感はあまり強くなく、全体的にやわらかいゼリー状です。

そのため、一般的なおにぎりを想像して購入すると、少しイメージが違うかもしれません。

一方で、「固形物を食べるのが少し大変」「食欲がない」という時でも口にしやすい形状ではあると感じました。

介護食として使いやすい?

管理栄養士として気になったのは、「高齢者や介護食が必要な方でも食べやすいのか」という点です。

やわらかさは十分ある

内容物は全体的にやわらかく、昆布も細かく刻まれていました。

そのため、噛む力が少し弱くなっている方でも比較的食べやすい形状だと思います。

実際に食べてみても、口の中に昆布が残ったり、飲み込みにくさを感じたりすることはありませんでした。

袋の中で分離しやすい点には注意

一方で気になったのは、袋の中で液体と固形分が少し分離していたことです。

開封直後は液体が先に出てきやすく、均一な状態ではありませんでした。

飲み込みに不安がある方や、とろみ調整が必要な方の場合は注意が必要です。

利用する場合は、開封前によく揉んで中身を均一にしてから食べる方が安心だと感じました。

誤嚥リスクが高い方には慎重な判断を

介護食として利用できるかどうかは、その方の嚥下機能によって大きく異なります。

比較的飲み込みに問題がない方であれば食べやすい商品だと思いますが、誤嚥のリスクが高い方や、とろみ調整が必要な方の場合は向いていない可能性があります。

介護食として利用する際は、主治医や言語聴覚士など専門職の助言を受けながら判断することをおすすめします。

現在は販売終了している

発売当時はSNSやテレビなどでも話題になった飲むおにぎりですが、現在は販売終了しており購入することはできません。

私自身も久しぶりに調べてみましたが、公式サイトや通販サイトでも取り扱いは確認できませんでした。

少し変わった商品ではありましたが、「主食を飲む」という発想は非常に面白く、今でも記憶に残っています。

まとめ

飲むおにぎりは、保存食・非常食として開発されたユニークな商品でした。

実際に食べてみると、おかゆというよりゼリー飲料に近い食感で、昆布の風味が特徴的な商品だったと思います。

現在は販売終了していますが、

・飲み込みやすい主食
・災害時の備蓄食
・高齢者向け食品

といった視点から見ると、とても興味深い商品でした。

介護食や高齢者向け食品は年々進化しています。

現在販売されている介護食や高栄養食品については、以下の記事でも詳しくご紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。

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