【管理栄養士おすすめ】高齢者が食べやすい食器・スプーン・箸10選|食べこぼしや誤嚥対策にも
高齢になると、
- 箸で食べ物をつかみにくくなった
- スプーンですくうとこぼれてしまう
- 茶碗や湯呑が重く感じる
- 飲み物でむせることが増えた
など、食事に関する小さな困りごとが増えてきます。
「年だから仕方ない」と思われがちですが、実は食器やカトラリーを変えるだけで食事がぐっと楽になることがあります。
最近は、いかにも介護用品という見た目ではなく、普段使いしやすいおしゃれな食器も増えてきました。
高齢者向け食器を選ぶ3つのポイント
高齢者向けの食器を選ぶ際は、次の3つのポイントを意識しましょう。
① 持ちやすいこと
加齢とともに握力は低下します。
また、関節リウマチや手指の変形、本態性振戦(手の震え)などによって、食器を安定して持つことが難しくなる場合もあります。
持ち手が太いものや軽量なものを選ぶことで、食事中の負担を軽減できます。
② すくいやすいこと
お皿の縁が低いと、スプーンですくう際に食べ物が逃げてしまいます。
縁が高く設計された食器や、片手でもすくいやすい工夫がされた食器を選ぶことで、食べこぼしを減らすことができます。
③ むせにくいこと
高齢になると飲み込む力(嚥下機能)が少しずつ低下します。
コップや湯呑の形状によっては、飲むときに首を大きく後ろへ反らしてしまい、むせや誤嚥の原因になることがあります。
飲みやすい形状のコップを選ぶことも大切です。
手の震えや握力低下がある方におすすめの食器
年齢を重ねると、握力の低下や手の震えによって食事がしづらくなることがあります。
「箸でうまくつかめない」
「スプーンからこぼれてしまう」
そんな悩みが増えてきた方は、食器やカトラリーを見直すことで食事が楽になる場合があります。
箸ノ助
箸ノ助は、握力が弱くなった方でも使いやすいよう工夫された介護用のお箸です。
箸先が自然に合う構造になっているため、一般的なお箸よりも食べ物をつかみやすいのが特徴です。
こんな方におすすめ
✓ 箸を使い続けたい方
✓ 握力が低下してきた方
✓ 食べこぼしが増えてきた方
メリット
・軽量で疲れにくい
・箸先に滑り止め加工がある
・食べ物をつかみやすい
・見た目が一般的なお箸に近い
デメリット
・細かい動作が難しい方には使いにくい場合がある
・スプーンに比べると慣れが必要
ライトユニバーサルスプーン
ライトユニバーサルスプーンは、握りやすさと口への運びやすさを重視して作られた介護用スプーンです。
スプーン部分が浅く、小さめに設計されているため、食べ物を口に運ぶ際の負担を減らしてくれます。
こんな方におすすめ
✓ 箸よりスプーンが使いやすい方
✓ 食べ物をこぼしやすい方
✓ 握力が弱くなってきた方
メリット
・軽くて持ちやすい
・口に運びやすい形状
・食べこぼしを減らしやすい
・価格が比較的手頃
デメリット
・大きな具材はすくいにくい
・デザイン性はややシンプル
ラクラクシリーズ
ラクラクシリーズは、握る部分が太く設計されており、手の力が弱くなった方でも持ちやすいカトラリーです。
スプーンやフォークの角度を調整できるタイプもあり、手首の動きが制限されている方にも使いやすくなっています。
こんな方におすすめ
✓ リウマチなどで握りにくさがある方
✓ 手首が動かしづらい方
✓ 普通のスプーンでは食べにくい方
メリット
・握りやすい太いグリップ
・角度調整できる商品がある
・少ない力でも使いやすい
・手や指への負担を軽減できる
デメリット
・一般的なスプーンより見た目が大きい
・慣れるまで違和感がある場合がある
すくいやすい食器を探している方におすすめ
食べ物をスプーンですくうとき、
「お皿の中で逃げてしまう」
「最後まできれいに食べられない」
という悩みはありませんか?
お皿の形状を工夫するだけで、食べやすさは大きく変わります。
テレサシリーズ
テレサシリーズは、介護施設や病院でも使われることが多い介護食器です。
食べ物をスプーンで集めやすいように縁が高くなっており、自分で食べる力をサポートしてくれます。
こんな方におすすめ
✓ 食べこぼしが増えてきた方
✓ スプーンでうまくすくえない方
✓ 自分で食べる力を維持したい方
メリット
・縁が高く食べ物を集めやすい
・片手でもすくいやすい
・介護施設でも使用実績が多い
・サイズ展開が豊富
デメリット
・一般の食器より価格は高め
・デザインはやや介護用品寄り
ユニバーサルデザインプレート
ユニバーサルデザインプレートは、片手でも食べやすいよう工夫されたお皿です。
食材を縁に押し当てながらすくえるため、手の力が弱い方でも食べやすくなっています。
こんな方におすすめ
✓ 片手で食事をする方
✓ 麻痺がある方
✓ 食べこぼしを減らしたい方
メリット
・片手でも食べやすい
・食べこぼしを減らしやすい
・自立した食事をサポート
・洗いやすい形状
デメリット
・通常のお皿よりやや大きい
・デザイン重視の方には向かない
軽くておしゃれな食器を探している方におすすめ
「介護用品っぽい食器は使いたくない」
そんな方も少なくありません。
最近は見た目がおしゃれで、なおかつ高齢者が使いやすい食器も増えています。
おかるのキモチ
おかるのキモチは、軽量で割れにくいことが特徴の人気シリーズです。
見た目は一般的な陶器に近いため、普段の食卓にもなじみます。
こんな方におすすめ
✓ 食器が重く感じる方
✓ 軽い茶碗を探している方
✓ 見た目にもこだわりたい方
メリット
・軽量で持ちやすい
・割れにくい
・食材が見やすい配色
・普段使いしやすいデザイン
デメリット
・価格は一般的な茶碗より高め
・重量感のある陶器が好きな方には物足りない
スケーター木目食器シリーズ
木製食器のような見た目でありながら、軽くて扱いやすい人気シリーズです。
電子レンジや食洗機に対応している商品も多く、日常使いしやすいのが魅力です。
こんな方におすすめ
✓ おしゃれな食器を使いたい方
✓ 軽量な食器を探している方
✓ プレゼントを検討している方
メリット
・木目調で見た目がおしゃれ
・軽量で扱いやすい
・割れにくい
・電子レンジ対応の商品が多い
デメリット
・本物の木製食器ではない
・高級感はやや控えめ
ウィルアシストのカラーマグ
ウィルアシストのカラーマグは、持ちやすさと飲みやすさを考えて作られた高齢者向けのマグカップです。
大きめの持ち手でしっかり握ることができるため、握力が低下した方でも使いやすいのが特徴です。
また、明るいカラー展開で食卓になじみやすく、介護用品らしさを感じにくいデザインも魅力です。
こんな方におすすめ
✓ 飲み物でむせやすい方
✓ 誤嚥が心配な方
✓ 温かい飲み物をよく飲む方
メリット
・大きな持ち手で握りやすい
・軽量で扱いやすい
・カラフルで見分けやすい
・介護用品らしくないデザイン
デメリット
・誤嚥対策専用の形状ではない
・陶器のマグに比べると高級感は少ない
飲みやすいコップを探している方におすすめ
ストロー付きカップ(ピジョン・リッチェル)
ストロー付きカップは、飲み込む力が低下してきた方の水分補給をサポートします。
少量ずつ飲めるため、一度にたくさん飲み込むのが難しい方にも使いやすいのが特徴です。
こんな方におすすめ
✓ 水分補給でむせる方
✓ 誤嚥リスクが高い方
✓ 寝たきりに近い方
メリット
・少量ずつ飲める
・こぼれにくい
・介助しやすい
・水分摂取量を確保しやすい
デメリット
・ストローの洗浄が必要
・状態によってはストローが適さない場合もある
食事環境を整えたい方におすすめ
食べにくさの原因は、食器だけとは限りません。
食器が滑る、テーブルが汚れる、片手で食事をしなければならないなど、食事環境が影響していることもあります。
ここでは、食事をより快適にするための便利グッズをご紹介します。
シリコーン製お食事マット
シリコーン製お食事マットは、食器のすべりやズレを防ぐための便利なアイテムです。
テーブルに敷くだけで食器が安定するため、片手で食事をする方や手の震えがある方でも食事がしやすくなります。
また、食べこぼしや汁こぼれを受け止めてくれるので、テーブルを汚しにくく後片付けの負担軽減にもつながります。
こんな方におすすめ
✓ 食器が動いてしまって食べにくい方
✓ 片手で食事をしている方
✓ 手の震えがあり食器がズレやすい方
✓ 食べこぼしが増えてきた方
✓ 介護するご家族の負担を減らしたい方
メリット
・食器のすべりやズレを防げる
・片手でも食事がしやすくなる
・食べこぼしを減らせる
・テーブルの汚れ防止になる
・水洗いできてお手入れが簡単
・丸めてコンパクトに収納できる
デメリット
・ホコリやゴミが付きやすい
・色によっては料理が見えにくい場合がある
・強く引っ張るとマットごと動くことがある
・使用しないときは収納場所が必要
食べこぼしが増えると、「食器を変えなきゃ」と考えがちですが、実は食器そのものではなく、食器が動いてしまうことが原因の場合もあります。
シリコーン製お食事マットは、食器を安定させることで余計な力を使わずに食事ができるようになります。
むせや誤嚥が気になる方におすすめ
高齢になると飲み込む力が少しずつ低下し、飲み物でむせやすくなることがあります。
コップを変えるだけでも飲みやすさが改善する場合があります。
高齢者向け食器は介護保険で購入できる?
高齢者向けのスプーンや箸、食器類は、原則として介護保険の給付対象ではありません。
そのため、基本的には自己負担で購入することになります。
ただし自治体によっては福祉用具購入費の助成制度や独自の支援制度を設けている場合もあります。
気になる方は、お住まいの地域の地域包括支援センターやケアマネジャーへ相談してみましょう。
高齢者向け食器はプレゼントにもおすすめ
高齢になると、食事に不便を感じていても「まだ大丈夫だから」と我慢している方も少なくありません。
そのため、敬老の日や誕生日、母の日・父の日などに使いやすい食器をプレゼントすると喜ばれることがあります。
特におすすめなのは、
- 軽量の茶碗
- 持ちやすいスプーン
- むせにくいマグカップ
など、毎日使うものです。
見た目がおしゃれな商品も増えているため、介護用品らしさを感じさせずに贈ることができます。
管理栄養士が選ぶおすすめベスト3
今回ご紹介した商品の中でも、特に使いやすさと取り入れやすさのバランスが良い商品を選びました。
🥇 ライトユニバーサルスプーン
介護用スプーンの定番商品です。
軽くて持ちやすく、食べ物を口に運びやすい形状が特徴。価格も比較的手頃で、まず最初に試しやすい1本です。
🥈 おかるのキモチ
毎日使う食器だからこそ、「軽さ」は大きなメリットになります。
軽量で持ちやすく、見た目も普段使いしやすいため、高齢者だけでなくご家族からの評判も良い食器シリーズです。
🥉 テレサシリーズ
食べこぼしが増えてきた方におすすめの介護食器です。
縁の工夫によって食べ物をすくいやすく、自分で食べる力をサポートしてくれます。介護施設でも使用されている定番シリーズです。
管理栄養士からひとこと
高齢者向けの食器選びで大切なのは、「人気商品を選ぶこと」ではなく、その方の困りごとに合ったものを選ぶことです。
手の震え、握力低下、食べこぼし、むせなど、気になる症状に合わせて食器を見直すことで、毎日の食事がぐっと楽になることがあります。
まとめ
高齢になっても、自分の力で食事を楽しめることは生活の質を保つうえでとても大切です。
食べにくさや飲みにくさを感じたときは、「年齢のせいだから」と我慢する必要はありません。
食器やカトラリーを見直すだけで、食事が楽になり、食べる楽しみを取り戻せることもあります。
手の震えや握力低下、むせやすさなどのお悩みに合わせて、自分に合った食器を選んでみてください。
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