介護食作りは誰でも大変に感じてしまうし、ストレスに感じることも多いです。
それ、あなただけじゃないから大丈夫です。
2020年の国民生活基礎調査のデータをみると、悩みやストレスを抱えながら介護をしている人が7割近くいることが明らかになっています。
悩んだり、辛いと感じている気持ちはあなただけではありません。
今回はご家族の介護食に対してのストレスを少しでも緩和できる方法をまとめました。
はじめに
令和4年の国民生活基礎調査のデータをみると、介護度が高くなるほど(要介護3以上)家族がほぼ終日介護をしているという人の割合が増加しています。
介護は食事作りはもちろんですが、食事の用意以外にも排泄介助・入浴の介助・口腔ケア・通院介助・そのほか身の回りのちょっとしたことをふくめると多岐にわたります。
最近では高齢者だけの世帯や、自分の家族の世話もしながら介護をしなくてはならない方など介護する側の負担もその時々で大きくなっている状況がみられます。
令和4年の国民生活基礎調査のデータをみても、
「要介護者」と「介護者」の年齢の組合せをみると、
・60歳以上同士 77.1%
・65歳以上同士 63.5%
・75歳以上同士 35.7%
年次推移でみても上昇傾向となっていて、老老介護の社会に進んでいることは明らかです。
お食事は1日に3食です。そのたびに…
・メニューを考える
・材料を用意する
・調理する
・食事介助
となると、介護の中でも非常に負担が大きい部分だと思います。
介護食 何がストレス?
まずは、介護者自身が介護食の『何』が1番むずかしい、負担だなと感じているかを考えてみましょう。
介護食の献立を考える
材料の買い出しに行く
調理を行う
食事介助を行う
片づけを行う
大体この流れだと思います。
あなたがこの中で今一番難しいと感じていることはなんでしょうか?
それぞれに対して出来る対策を一緒に考えていきましょう。
介護食 負担軽減のために
献立を考える負担を軽減するには
介護食作りは一人一人の状態に合ったものを作らなければいけないので、それだけでも負担は大きいです。
そこに併せて、これは使ってはダメ!これは食べてはいけない!と考えすぎると「もう何を作っていいのか分からない!」と投げ出したくなることもあると思います。
一般的な食事を毎日作っている主婦ですら毎日の献立を考えるのを投げ出したくなることが多々ありますから(私だけでしょうか?)
介護者のみなさんの負担の大きさは想像を超えるものなのだと思います。
そんなときは!
介護食の献立を作るときはレシピサイトやレシピ本を上手に利用してみましょう。
少し飲みこみにくさを感じてきた方、固いものが噛みにくくなってきた軽度の方から、重度の嚥下障害の方などそれぞれの状態に応じたレシピ本も多数出版されています。
▼こちらの記事では「人気の介護食レシピ本おすすめ6選」をご紹介▼
★Amazonでも人気のレシピ本です★
本をいきなり買うのはもったいないなぁ・・・と感じる場合は、レシピサイトを利用してみるのも手軽でおすすめです。
▼こちらの記事では「介護食の簡単レシピ掲載 人気料理サイト6選」をご紹介▼
メニューがパパッと決まるだけでも気持ちも楽♪
買い出しの負担を軽減
買い出しが負担に感じている方はネットスーパーや買い物代行を思い切って利用してみるのはどうでしょうか?
買い物は時間がかかる上、重い荷物を持って歩かなければならず非常に労力のかかるものです。老老介護の家族にとってはそれだけでも大きな悩みだと思います。
ネットスーパーは手数料がかかるから、高くつくと考える方もいるかもしれません。
しかし、家でゆっくり購入品を選べるので、間違えて在庫があるものを購入してしまったり余計な物を購入してしまったりが減るので意外と節約になる場合もあります。
コロナ禍を経験して、多くのスーパーがネットで注文・宅配手配ができる仕組みをつくってきています。
配達可能な地域など限られてしまうこともありますが、時間・労力の節約には繋がりますからぜひ、検討してみてください。
▼こちらの記事では「コープデリのミールキット 実食レビュー」をご紹介▼
★コープデリは「シルバー割」利用がおすすめ★
また、介護保険外サービスにはなりますが
「クラウドケア(CrowdCare)」を利用するのも1つです。
「クラウドケア」は介護保険外の訪問介護・家事・生活支援サービスで、
買い物代行を、1箇所550円(税込)で利用できます。(2箇所の場合(税込)1,100円)
※目安として1箇所あたり買い物時間を含めて往復30分以内、普段の生活圏内の買い物という条件ありです。
利用には「登録」が必要なので、いざ始めるまでが億劫かもしれませんが、実際に利用された方の口コミなどを見ると、満足されている方が多いようなので候補の1つとして参考にしてみてください。
▼こちらの記事で「保険外サービス”クラウドケア”利用者の口コミ・体験談」をご紹介▼
要介護認定を受けていなくても利用できるサービスなので、ぜひ検討してみてください。
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介護食 調理の負担を軽減
介護食作りの『調理』の部分を負担に感じている方も多いですよね。
お料理が苦手な男性の方が介護を担う場合は、このあたりは大きな負担になると思います。
そんなときは、「高齢者向け宅配食」や「レトルト介護食」を利用してみるのはいかがでしょうか。
介護している方の多くは、市販のものを利用すると
・「楽しているんじゃないかな」
・「手抜きしているんじゃないか」
と責任感を感じて手作りにこだわる方もいます。
もちろん手作りのお食事も温かみがあり、素晴らしいです。
ですが、それが介護する側の大きな負担になっているのであれば、週に1日だけ、1食だけでも市販品や宅配弁当などを利用して少しだけ軽減してみるのも1つです。
▼こちらの記事で「高齢者の宅配弁当探しみんなの体験談!」をご紹介▼
~宅配弁当利用者の業者選択・値段など~
宅配弁当探しのポイントをご紹介!
▼こちらの記事で「高齢者宅配弁当探し”シニアのあんしん相談室”」をご紹介▼
★私が実際に資料請求した流れも掲載してます★
▼こちらの記事で「通販で買える”美味しいレトルト介護食”5選」をご紹介▼
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食事介助の負担を軽減
まずは正しい食事姿勢でお食事を食べてもらうことが大切です。
食事中の姿勢が悪いと誤嚥やむせなどのリスクがあることはもちろんですが、しっかりと食事が食べられずに、お食事にかかる時間が長くなってしまう場合が多いです。
まずはお食事中の姿勢を整えましょう。
また、適切な介護用の食器具が使用されていますか?
軽い持ち手の箸や握りやすいスプーン、飲みやすいコップを利用してもらうとまだ自分で出来ることがある場合もあります。
少しでも出来ることがあればなるべく介助せず見守ってみることも大切です。
▼こちらの記事で「”食事介助の基本”介護用スプーンの選び方・使い方」をご紹介▼
安全に食べる食事環境作りは大切です!
また介護保険サービスを利用出来ていますか?
介護保険の支給限度額を考慮しながらにはなりますが、ケアマネジャーに依頼して必要な介護サービスを組んでもらえます。
3食を毎回やってもらうことは難しいですが、週のうち何度かはヘルパーさんにお願いするなど出来ると少し楽になるかもしれません。
既にサービスを受けている方は、ケアマネジャーに相談してみるのが一番の近道だと思います。
介護者のリフレッシュのためにはショートステイなどの利用も検討してみるのも1つです。
片付けの負担軽減
片付けに関しては、ある程度頑張るしかない部分が大きいですが。
お食事用エプロンなど使い捨てにしたり、おぼんなどプレートにお食事を全てのせて配膳すれば片付けも少し楽になるかもしれません。
お皿を洗うのも嫌。。
そんなときは先ほどもご紹介した宅配食も1つです。
▼こちらの記事で「高齢者宅配弁当探し”シニアのあんしん相談室”」をご紹介▼
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まとめ
今回はご家族の介護食に対してのストレスの原因を探り、それらを少しでも緩和できる方法をまとめました。
どれも「根本的な解決にはなっていないだろ!」っと突っ込まれそうですが・・・
でも騙されたと思ってどれか1回試してみるのも良いと思います。
在宅で介護を受けている方が元気に生活していくには、
介護者である家族が健康であることが一番大切です。
身体はもちろんですが、心もストレスをなるべく感じていないこと。
色んなモノやコトのサービスを受けて時間を短縮することで、疲れて余裕のない生活から少しの間だけでも解放され元気になれたら、その元気をまた介護を受けている方へ還元できれば、お互いにとって幸せです。
介護者の健康のために、ぜひ参考にしてみてください。
▼ こちらの記事で「在宅介護を受ける高齢者の一番の楽しみ」をご紹介▼
~在宅介護に限界を感じている方にこそ読んでほしい~