どちらも手軽に食べられる「レトルト介護食」として販売されていて、商品のコンセプトも似ているので購入する際に迷う方もいるかもしれません。
今回はこの2つのシリーズの「違い」を比較してみました。
購入を検討している方にどちらの方が自分に向いているのか?
購入する際の参考にしてもらえたらと思います。
似ている2つのシリーズの違いを調べてみましょう!
種類豊富なレトルト介護食
まずは、インターネットで「レトルト介護食」を探してみると…
次のような商品が見つかりました。
・キューピー「やさしい献立」シリーズ
・アサヒ「バランス献立」シリーズ(旧 和光堂シリーズ)
・明治 やわらか食シリーズ
・ハウス食品 やさしくラクケア
・メディケア食品 もっとエネルギーシリーズ
・エバースマイル ムース食シリーズ
どれも、食べやすさや調理しやすさなどに配慮された介護食です。
各社のレトルト介護食のホームページも確認してみました。
やはりパッと見でも「キューピー」と「アサヒ」のレトルト介護食は品数も豊富です。
初めてレトルトの介護食を食べてみよう、買ってみようという方にはこの2つのシリーズどちらかが始めやすいと思います。
そんなお悩みにお応えすべく今回はこの2つのシリーズの違いを徹底比較します。
キューピー「やさしい献立」シリーズ
実は、キューピーは日本で初めて家庭用の「介護食」を販売した会社なんだそう。
キューピーの『やさしい献立』シリーズは1999年に発売が開始され、20年以上の歴史があります。
食べる人の「かむ力」・「飲み込む力」に合わせて、やわらかさは4段階。
▼こちらの記事で「レトルト介護食品の区分分け 表示の意味と選び方」をご紹介▼
表示の意味を知って上手に選びましょう!

キューピー「やさしい献立」シリーズは、やさしい塩加減ながら、素材のうま味をいかしたしっかりとした味付けのものが多いです。
また「塩分」にも配慮されていることもポイントです!
2021年以降、商品のリニューアルを行い「容易にかめる区分」、「歯ぐきでつぶせる区分」の全16商品で、100g当たりの食塩相当量を1.0g以下におさえた商品が販売されています。
「やさしい献立」シリーズの調理法
沸騰させて加熱を止めたお湯に袋の封を切らずに入れて温める。
※すべて調理済なので、食品衛生上は温めなくても食べられます。
「やさしい献立シリーズ」の種類
ユニバーサルデザインフードの4段階の区分に分かれており、
シリーズの品数は、51種類。(2023.10月現在)
主なラインナップ数は以下の通り。
・容易に噛める 6種類
・歯ぐきでつぶせる 10種類
・舌でつぶせる 21種類
・噛まなくてよい 14種類
品数が豊富なので、各区分の食品を組み合わせると1食分のお食事を作ることも可能です。
出典:キューピーHP
キューピーのHPでは、季節に合わせたレシピやアレンジレシピも掲載されています。
アレンジレシピを活用するとさらにバリエーションが増やせるのでおすすめです。
また、2021年に「舌でつぶせる”区分」のカップタイプが刷新され、全6品が発売されています。

51種類のうち、11種類がおじや・麺系なのでおかずというよりはごはん物が多い印象を受けます。
やさしい献立シリーズの価格
参考小売価格(2023.10月現在)
各180~190円(税抜)
カップタイプ 各260円(税抜)
アサヒ「バランス献立」シリーズ
2001年から、ベビーフードで有名な「和光堂社」から「アサヒ」ブランドに名称を切り替えて商品展開されているシリーズです。
「“食べる”をずっと楽しく。」を理念に、おいしさに加え、見た目や食べやすさ、栄養のバランス、品質にこだわったラインナップで作られています。
多くの人に使いやすいようにまっすぐ切れるパウチで開けやすいように作られています。
「バランス献立」シリーズ調理法
<お湯で温める場合>
沸騰させて火を止めたお湯に、袋の封を切らずに3分入れて温めてください。
<電子レンジで温める場合>
深めの容器に移し、ラップをかけて温めてください。(500Wで40秒)
※すべて調理済なので、食品衛生上は温めなくても食べられます。
ユニバーサルデザインフードの4段階の区分に分かれており、
シリーズの品数は、45種類。
主なラインナップ数は以下の通り。
・容易に噛める 4種類
・歯ぐきでつぶせる 8種類
・舌でつぶせる 12種類
・噛まなくてよい 15種類+粉末タイプ6種類
赤・黄・緑の3色食品群の考え方に着目したメニュー設計がされています。
赤(肉やお魚などたんぱく質のおかず)、黄色(ごはん、麺など炭水化物)、緑(野菜類)でパッケージの使用されている材料が記載があるので、パッケージの色を目安にするとお食事のバランスを意識しやすいメリットもあります。
また2022年9月から、うらごし風素材シリーズも発売されました。
「うらごし風素材」は、お湯で混ぜるだけで簡単に作れる粉末タイプのやわらか食で、野菜の素材の味わいを生かした風味と鮮やかな彩りが特長です。
なめらかな口当たりで、適度なとろみがあり高齢者が食べやすい設計となっています。
食物繊維とカルシウム・ビタミンB1・ビタミンDを配合されており、1袋あたり約4回分使用できます。
出典:アサヒHP

2023年9月には、『バランス献立 スプーンで食べるおもち』シリーズも発売されました。
かむ力や飲み込む力が弱ってきた高齢者が食べられなくなるものの代名詞と言えば「お餅」食べられないけど、危険だけど…みんな食べたがるんですよね…。
こちらの商品は高齢者でも食べやすいかたさに仕上げており、餅が伸びないのでスプーンですくって食べることができます。
試食次第レビューします!
「バランス献立」シリーズのホームページでも、アレンジレシピが掲載されています。
こちらは45種類のうち、おかず物が多い印象を受けました。
「バランス献立」シリーズの価格
参考小売価格
各160~240円(税抜)
スプーンで食べるおもち 160円(税抜)
うらごし風素材シリーズ 390円(税抜)
2つのシリーズの違い
どちらも内容量やエネルギー量(カロリー)には大きな違いはありませんでした。
バランス献立(アサヒ) | キューピー(やさしい献立) | |
内容量・カロリー | 大きな違いなし | 大きな違いなし |
調理法 | 湯せんor電子レンジ | 湯せんor電子レンジ |
ラインナップ | 45種類 | 51種類 |
価格 | ¥160~390 | ¥180~260 |
シリーズ全般内容 | おかず系が多い | ご飯系が多い |
調理法:どちらも「湯せん」もしくは「電子レンジ」。
品数:キューピー(51種類)>アサヒ(45種類)
価格:粉末シリーズ以外はアサヒの方が全般的に安い
取扱店舗:ドラッグストアはアサヒの取り扱いが多い印象(※私の近所の場合です)
公式HP掲載アレンジレシピ数:キューピー(69種)>アサヒ(32種)
取扱いやすさ:・アサヒは切り口が切りやすい工夫あり。キューピーはカップ容器あり。
容易にかめる・歯ぐきでつぶせる区分に限定して言えば、キューピーはおじやなどのごはん物系、アサヒはおかず系という印象をうけました。
アレンジレシピに関しては甘いもののアレンジに関してはお餅があるアサヒの方がバリエーション豊富です。
まとめ
どちらも品数豊富で介護者に寄り添った目線で作られた食品です。
新商品の出る頻度はアサヒ「バランス献立」シリーズのほうが多い印象を受けます。
お餅があるのは、高齢者には嬉しいポイントですね!
インターネットであればどちらも手軽に購入可能です。
▼こちらの記事で「通販で買える【美味しいレトルト介護食5選】」をご紹介▼
★通販の方が断然安く買えますよ★

2つのシリーズに大きな違いはありませんが、どちらかというと・・・
ごはんものがお好きな方はキューピーの「やさしい献立」シリーズ。
ごはんは自分で用意できるのでおかずが1品欲しいという方はアサヒの「バランス献立」シリーズからはじめてみるのがおすすめです。
食べる方が美味しいと思うものが1番です。
まずはぜひ試しに1つ食べてみてください。
味や見た目の違いについては、下記のレビュー記事を参考にしてみてください。
▼こちらの記事で「”やさしい献立”VS”バランス献立” ハンバーグを食比べ」をご紹介▼
区分1の「ハンバーグ」を実食!
見た目や味の違い、美味しさを徹底比較★

▼こちらの記事で「”やさしい献立”VS”バランス献立”肉じゃがを食比べ」をご紹介▼
区分2の「肉じゃが」を実食!
見た目や味の違い、美味しさを徹底比較★
