はじめに

毎日の介護食作りに疲れてしまうことはありませんか?

「食べやすくしなきゃ」
「栄養バランスも考えなきゃ」
「せっかく作ったのに食べてもらえなかった…」

介護食は、家族だからこそ頑張りすぎてしまうものです。

私自身、管理栄養士として病院や在宅介護の現場で多くのご家族と関わる中で、「食事の時間が一番つらい」と話される方をたくさん見てきました。

介護食は毎日続くものです。

だからこそ、無理なく続けられる方法を見つけることが大切です。

この記事では、介護食作りに疲れたときに試してほしい工夫や、負担を減らしながら栄養を確保する方法を管理栄養士の視点でご紹介します。

介護食作りがつらくなる理由

介護食は「食事を作る」だけではありません。

食材選びから調理方法、食べやすい大きさへの加工、食事介助、後片付けまで、多くの時間と手間がかかります。

さらに、

  • 食べてくれない
  • むせてしまう
  • 好き嫌いが増えた
  • 毎回違うものを作らなければならない

など、精神的な負担も少なくありません。

「ちゃんと栄養を摂ってほしい」という思いが強いほど、介護する家族は自分を責めてしまうことがあります。

管理栄養士からひとこと

管理栄養士
管理栄養士

介護食作りで一番大切なのは、「毎日続けられること」です。

100点の介護食を目指すよりも、80点でも無理なく続けられる食事のほうが、介護する人にも介護を受ける人にも優しいと私は考えています。

介護疲れを感じたら無理をしないことも大切

介護は短期間で終わるものではなく、何か月、何年と続くこともあります。

「自分が頑張らなければ」と思い続けると、心も体も疲れ切ってしまいます。

介護する人が体調を崩してしまえば、結果として介護そのものを続けることが難しくなることもあります。

介護食作りに疲れたと感じたら、それは「手を抜くべきサイン」ではなく、「工夫するタイミング」なのかもしれません。

工夫① 完璧な介護食を目指さない

介護食というと、

  • 毎食手作り
  • 栄養バランス完璧
  • やわらかく調理
  • 見た目もきれい

と考えてしまう方も多いですが、毎日続けるのはとても大変です。

一食くらい栄養バランスが多少偏っても問題ありません。

一週間、一か月という長い目で見て栄養が補えていれば十分です。

「今日はこれだけ食べられた」

そんな小さな積み重ねを大切にしましょう。

工夫② 少量でも栄養が摂れる工夫をする

食事量が少ない高齢者の場合、量を無理に増やそうとしても食べきれないことがあります。

そんなときは、「量を増やす」のではなく、「栄養を濃くする」ことを意識しましょう。

例えば、

  • 卵を加える
  • チーズを加える
  • 牛乳やヨーグルトを利用する
  • 豆腐やツナを加える

など、少しの工夫でもたんぱく質やエネルギーを補うことができます。

管理栄養士からひとこと

管理栄養士
管理栄養士

食べる量が少ない方ほど、「何を食べるか」が大切になります。

少量でも栄養価を高める工夫を取り入れることで、低栄養予防につながります。

工夫③ レトルト介護食を上手に活用する

「レトルト介護食は手抜きでは?」と思われる方もいらっしゃいますが、そんなことはありません。

最近の市販の介護食は、管理栄養士が栄養バランスを考えて開発している商品も多く、やわらかさや飲み込みやすさにも配慮されています。

毎日すべて手作りにこだわる必要はありません。

疲れた日や忙しい日は、レトルト介護食を上手に取り入れることで、介護する人の負担を大きく減らすことができます。

管理栄養士からひとこと

管理栄養士
管理栄養士

「今日は作れない…」そんな日があっても大丈夫です。

レトルト介護食は、毎日の介護を続けるための心強い味方です。

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工夫④ 宅配介護食を利用する

毎日の献立を考え、買い物をして、調理をする…。

これを毎日続けるのは、本当に大変です。

そんなときは、介護食の宅配サービスを利用するのもおすすめです。

やわらかさや栄養バランスが考えられた食事が自宅に届くため、調理の負担を大きく減らせます。

「今日は温めるだけ」

そんな日があるだけでも、心に余裕が生まれます。

工夫⑤ 高栄養食品も上手に取り入れる

食事量が少なくなってきた高齢者では、食事だけで必要な栄養を補うことが難しい場合があります。

そんなときは、高栄養食品を取り入れる方法もあります。

管理栄養士おすすめ

✓ メイバランスMini

✓ クリミール

✓ アバンド(褥瘡や低栄養時など)

食事の代わりではなく、「足りない栄養を補う」という考え方で活用すると安心です。

管理栄養士からひとこと

管理栄養士
管理栄養士

「全部食べられないからダメ」ではありません。

少しでも栄養が摂れる方法を考えることが、低栄養予防につながります。

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工夫⑥ 一人で抱え込まない

介護食の悩みは、一人で抱え込まないことも大切です。

例えば、

  • ケアマネジャー
  • 地域包括支援センター
  • 管理栄養士
  • 主治医

など、相談できる人はたくさんいます。

「食べない」
「むせる」
「体重が減ってきた」

そんな小さな変化でも、早めに相談することで解決できることがあります。

工夫⑦ 「介護する人」も大切にする

介護では、介護を受ける人のことばかり考えてしまいがちです。

でも、本当に大切なのは、介護する人自身が元気でいること。

疲れ切ってしまう前に休むこと。

頼れるサービスを利用すること。

手を抜けるところは手を抜くこと。

それも立派な介護です。

管理栄養士からひとこと

管理栄養士
管理栄養士

介護は短距離走ではなく、長距離走です。

「頑張り続ける」よりも、「続けられる介護」を目指していきましょう。

まとめ

介護食作りは、栄養だけでなく、介護する人の体力や気持ちも大きく影響します。

毎日完璧な介護食を作ろうと頑張りすぎる必要はありません。

レトルト介護食や宅配介護食、高栄養食品なども上手に活用しながら、無理なく続けられる方法を見つけていきましょう。

介護する人が笑顔でいることは、介護を受ける人にとっても大きな安心につながります。

一人で抱え込まず、周囲の力も借りながら、「続けられる介護」を目指してくださいね。

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