本記事のテーマ
在宅介護での介護食作りに悩んでいる方のために、おすすめ人気の介護食レシピ本をご紹介します。
介護食作りの悩み
「介護」は突然やってきます。
一緒に過ごす家族介護食が必要になった時「食事」の面では、どんなことに悩むでしょうか?
悩みの連続です。
どんな形態の介護食をあげたら良いのか不安がある場合は、まずは介護食の種類を知るところから始めましょう。
▼ こちらの記事で「介護食の種類や選び方」をご紹介しています。▼
栄養士目線で介護食の基礎知識(高齢者の介護食の種類や選び方)掲載しています。
しばらくして慣れてくると、今度は…
もう少しバリエーションが欲しい。
なんて悩むことも多いと思います。
メニューが偏ってしまうと、使用する食材が偏ってしまい栄養的にも不十分になりがちです。
在宅で介護を受ける高齢者の低栄養は免疫力・筋力低下・褥瘡など様々な問題の引き金になる怖さがあります。
▼ こちらの記事で「高齢者の食事の必要量(カロリー)」をご紹介しています。▼
写真付きで目で見てわかりやすくしているので参考にしてみてください。
今は介護食のレシピが載った本がたくさんあります。
介護食作りに悩んだら1度参考にしてみることをおすすめします!
掲載レシピ数も掲載しているので、より多くのレシピを知りたい方は、ぜひ掲載レシピ数も参考にしてください。
介護食レシピ本 おすすめ6選
希望のごはん 夫の闘病を支えたおいしい介護食ストーリー
著者:クリコ
掲載レシピ数33
口腔底ガンの手術によって噛む力を失った夫のために、見た目にも食欲をそそって、食べてもおいしい介護ごはんを作りたい!そんな作者の想いが伝わる一冊です。
レシピ数自体は33つなので少し少なめですが、トンカツやお好み焼き、フレンチトーストなど幅広いジャンルのものが掲載されています。
レシピだけでなく、介護にまつわるエピソードが書かれているので最愛の人の「おいしい笑顔」が見たい! と頑張る方のモチベーションを上げてくれる1冊になると思います。
母とは意志の疎通が出来ず、歯茎が痩せたため入れ歯も外し、今食べている物が美味しいのか好きなのか、食べにくいのか飲み込みにくいのかも分からないまま日々の食事を作っています。
254ページの本で、載っているレシピは33。
そのほかにベースとして使える野菜のピュレやシート肉の作り方もあります。
最初は「レシピが多い方が良いのに」と思いましたが、読むと市販の介護用レトルト食品の話や低栄養と体重管理の事など、共感することが多くて自身の介護も見つめ直せました。
著者が何度も書いているように、介護食作りは人それぞれで毎日手探りです。
全てが使える内容というわけではありませんが、誤嚥しやすい食品の特徴や調理時間の時短なども載っていて、これからも私なりに工夫したいと思います。
なによりも著者が介護食作りを楽しんでいたことが参考になりました。
テクニック図解 かむ・飲み込むが難しい人の食事
著者:藤谷 順子
掲載レシピ数126
レシピはもちろんですが、食材の選び方や調理の工夫の仕方、野菜やくだもの、魚介類、肉類、市販のおかずなどを利用した調理のテクニック集も掲載しています。
とろみ材の使い方や食事介助の仕方も掲載されているので、介護食・嚥下食をはじめてつくるかたの入門書としてもおすすめです。
この本は元気な頃に食べてたものがおんなじ味で安全に食べてもらえるので助かりました。
レシピも簡単なので仕事帰りでもスピーディーにつくれます。
幸せの介護食レシピ100 在宅でも手軽においしく!
掲載レシピ数100
在宅介護用にお食事を作る際、簡単においしく作るためのレシピ集です。
やわらか食、少量調理の場合の工夫の仕方が詳しく載っています。
介護中の家族の方はもちろんですが、ホームヘルパーや栄養士の人も便利に使える一冊です。
500キロカロリー台のセットメニューのレシピや、一人分の少量調理の作り方など実用性の高い内容になっています。
やわらかとんかつ、エビフライがお気に入り。
行事食が参考になりました。
やわらかく、飲み込みやすい高齢者の食事メニュー122
著者:中村育子
掲載レシピ数126
介護者の方の負担が少しでも減るよう、かんたんに美味しく作れる料理が載ったレシピ集です。
介護用食品や冷凍食品、レトルト食品も活用しています。
1つのレシピにつき「弱い力でかめる」「歯ぐきでつぶせる程度」「舌でつぶれる程度」「かまなくてよい程度」の4つの作り方を掲載しているので、状態の変化があっても長く活用できる1冊になると思います。
食欲低下や低栄養予防、便秘や下痢のときなど、症状・目的に合わせたレシピも掲載しています。
それぞれ、食事のポイントと、調理のテクニックもあわせて説明しているので初心者でもわかりやすい内容です。
中村さんのレシピは見栄えより作りやすく、かつ、食べる意識を与えられました。
これなら息子の私でも無理なく作れました。
5分でできる介護食 目からウロコのアイデアメニュー 「E-net」
療養者と介護者の意見やアイデアをもとに管理栄養士が考えた、「家庭でできる」「誰でもできる」「いつでもできる」料理の提案が目的の介護食のレシピ集です。
高齢の男性から「じいさんでも作れる、そういう本が欲しい」と相談があったそうで、この本はそんな料理が苦手な方や男性でも取り組みやすい内容になっています。
家族の食事をアレンジするものから、冷凍食品、缶詰・レトルト、惣菜などを活用するレシピも掲載されています。
栄養があってやわらかいメニューなので、お年寄りだけでなく、体力をつけたい病人食にもいいかと思います。
洋食が多いというレビューがありましたけど、和食のレシピの方が多く、洋食も、昔から日本に馴染みのあるメニューばかりなので、お年寄りも好きだと思います。
介護食作りが本当に楽になりました。
家庭でできる高齢者ソフト食レシピ2
著者:黒田留美子
掲載レシピ数81
噛む、飲み込むが困難なお年寄りでも安心して美味しく食べられるレシピ集です。
高齢者向けの「ソフト食」を家庭で簡単に作れるように応用したレシピ集と、高齢者が健康で楽しい食生活を送るための情報を、1冊にまとめてあります。
お年寄り好きな魚・野菜のメニューを中心に全81レシピが掲載されています。
市販の介護食カタログも掲載されているので、市販の介護食を知る機会にも良い1冊です。
材料別や高齢者の方の症状(消化が弱い・飲み込みにくい等)にあわせたメニューが選べるので、歯が弱い方用のメニューを作ってみました。
とても喜んでくれました。手間はそれほどとは思いませんでした。
こういった本があるよと言うだけでも、「食べられるものがちゃんとあるのだ」と思ったようで、元気を取り戻してくれたようで、うれしくなりました。
まとめ
介護食作りのレシピ本と一くくりに言っても、初心者の導入本から、レーパートリーを増やしたい方向けの本まで様々です。
口コミ・レビュー等も参考にしながら、ぜひ活用してみてください。
また、インターネットにも介護食レシピを掲載しているサイトがいくつかあります。
▼介護食レシピサイトおすすめ6選をご紹介▼
~介護食作りお悩み解決~
お食事は365日3食ですから、本当に大変ですよね。
実際私も、家族の食事を毎日三食考える身ですが、食事を食べ終えるとすぐにまた次の食事のことを考えなくてはいけません。。
自分の家族もいて、介護が必要な家族のためにまた別な料理を考える場合は更に大変です。
家族の介護は、もしかすると・・・あと10年、20年以上続くかもしれません。
長生きしてほしいけれど、自分の体力がどこまで続くかも不安。
1番、大切なのは「介護する側の心身の健康を守ること」です!
▼ こちらの記事で「介護食作り ストレスの原因と解決方法」をご紹介しています▼
介護食作りで介護疲れになっていませんか??。
在宅介護は、「家族だけ」で維持継続することは、とてもとても大変なことです。
「まだ、頑張れる!」「まだ、大丈夫!」と先伸ばしにせず、出来る限り早い段階で誰か相談できる第三者に入ってもらった方が介護をする側にとっても、受ける側にとってもメリットが多いと思います。
1番、大切なのは「介護する側の心身の健康を守ること」です!
▼ こちらの記事で「介護食作り 便利グッズ」をご紹介しています▼
~簡単美味しく作れる最強グッズを紹介~
最近は美味しい介護食の方向けの宅配食やレトルト介護食もたくさん販売されています。
そういったものを上手に利用しながら、出来る限り無理の少ない方法を介護者自身も探りながら、継続できる介護のカタチを探してみてください。
▼こちらの記事で「介護食の宅配弁当 おすすめランキング」をご紹介しています。▼
実際に私が食べたものをレビュー付でランキング
ソフト食のランキングもあるのでおすすめ!
▼ こちらの記事で「レトルト介護食の各社の違いを比較記事」をご紹介しています。▼
栄養士目線で味や食べやすさを解説しています。
▼ こちらの記事で「在宅介護を受ける高齢者の一番の楽しみ」をご紹介▼
~在宅介護に限界を感じている方にこそ読んでほしい~