今はたくさんの種類のサービスが生まれていて、利用率も非常に高まっています。
本当は、一緒に住んで診てあげられたらと思うけれど。
なかなか現実には難しくて。。
わたしも、ふとした時に「1人でやれてるのかなぁ」と考え出すと心配になってしまって。
自分の「安心」のためにも利用したいと思っているところ。
今日は 高齢者が一人暮らしをすることのリスクと「見守りサービス」の種類や内容をまとめました。
ぜひ参考にしてみてください。
高齢者の一人暮らしは増加
内閣府が発表している、平成24年版「高齢社会白書」によると、
65歳以上の一人暮らし高齢者は男女ともに著しく増加しています。
1980年には男性約19万人、女性約69万人でしたが、
2010年には男性約139万人、女性約341万人となり7倍近く増加しています。
高齢者人口に占める「一人暮らし高齢者」の割合は男性11.1%、女性20.3%となっています。
高齢者が最期を迎えたい場所はどこ?
こちらも、内閣府が発表している平成24年版「高齢社会白書」によると、
高齢者に「治る見込みがない病気になった場合、どこで最期を迎えたいか」について尋ねたところ、
・「自宅」が54.6%
・「病院などの医療施設」が26.4%
高齢者の一人暮らしのリスク
最期まで自宅で暮らしたいと願う高齢者、できる事ならそうさせてあげたいけれどそれをサポートすることは非常に大変なことです。
高齢者が一人で暮らすことは、本人や家族が考えている以上にさまざまなトラブルが起こるリスクを抱えています。
高齢者の一人暮らしのリスクには以下のようなことが挙げられます。
◆消費者トラブルに巻き込まれる
高齢者の消費者被害による国民生活センターへの相談件数は年々増えています。
平成27年度には18万件以上の相談が寄せられています。
トラブルの内容としては
・高齢者宅に電話、直接訪問しサービスを勧誘する「勧誘販売」
・「インターネット通販」
が多くなっています。
自分は大丈夫だと信じたいんじゃが。。
◆「生きがい」の低下
内閣府が平成28年度に行った「高齢者の経済・生活環境に関する意識調査」によると
「現在、どの程度生きがい(喜びや楽しみ)を感じているか」の問いに対し、
・「あまり感じていない」
・「まったく感じていない」
と答えた人の割合が、全体の2割近くいることがわかりました。
寂しいことじゃなぁ。
また、一人暮らしをしている高齢者の会話の頻度は電話やメールを含んだとしても「2、3日に1回」が多く、次いで「1週間に1回未満」となっています。
わしなら淋しくてやってられん!
一人暮らしにより、家族や友人との交流が乏しくなり、社会との繋がりが減ってくると感情の起伏も少なくなります。
それは「生きがい」を感じにくくなることへと繋がっていきます。
◆認知症の進行
家族と一緒に暮らしていると、普段の会話や行動から認知症の初期症状の「異変」に気づく場面がいくつかあります。
しかし一人暮らしをしていて、家族や社会との繋がりが希薄になっていると、異変に気づくのが遅れてしまいがちです。
会話が少なくなると、脳への刺激も少なくなり認知症の進行が早くなることもあります。
異変に気づける人がおらず、認知症が進行してしまうのは避けたいことです。
▼こちらの記事で「認知症予防の食事 5つのポイント」をご紹介▼
~食事で出来ることから始めよう!~
◆低栄養になりやすい
一人暮らしの高齢者にとって、毎食買い出しから食事作りを行うのは非常に大きな負担です。
お弁当などの宅配サービスを利用されている場合でも、1食分のお弁当を2回に分けて食べてしまうと1日を通して栄養は少なくなります。
見た目に痩せてしまっても、その変化に気づいてあげられる人がいないと、さらに低栄養は進行してしまいます。
▼こちらの記事で「高齢者が積極的に摂りたい栄養素」を解説しています▼
“低栄養は高齢者にとって深刻な問題です!”
◆孤独死
高齢者の一人暮らしで一番悲しい結果を生むのはこの「孤独死」の問題です。
東京都福祉保健局 東京都監察医務院が行った調査結果「東京都監察医務院で取り扱った自宅住居で亡くなった単身世帯の者の統計」によると、東京23区内の孤立死者数は、2003年時点で1,451人だったのに対し、2015年には3,127人と倍増しています。
◆火の始末や防犯面の心配
高齢になり認知症ではなくても、忘れっぽくなります。
・料理中に火の始末を怠ってしまう
・鍵のかけ忘れ
など普段の生活の中にもたくさんの危険は潜んでいるので注意が必要です。
高齢者の見守りサービスの種類
近年の急速な高齢化に伴い、離れて暮らす家族に代わって高齢者を見守ってくれる「見守りサービス」という事業が増えてきています。
見守りサービスの種類や内容は多岐にわたります。
運営会社も、公的なもの、不動産会社・セキュリティ会社、電気会社など民間会社のものと様々です。
訪問(対面)型
人が自宅を訪問して、対面で安否確認、定期的に電話で確認等を行ってくれるサービスです。
例:郵便局の郵便局社員が高齢者の自宅を訪問し、その様子を離れた場所に住んでいる子どもなどの家族に郵便で連絡する、というサービスなど。
センサー型
トイレや冷蔵庫など、普段の生活導線の中にセンサー(センサーマットなど)を設置して、センサーに長時間反応しないと自動的に家族のもとに連絡がいくサービスです。
このようなセンサーを活用したしくみは、温度・湿度・照度等の室内環境、本人の睡眠・活動量、トイレや外出等の生活リズムをセンサーで計測した情報を判定し、異常を検知した場合は契約者である家族へ連絡するというものが多いです。
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~月額料金等も不要なので手軽に始められます~
また、ナースコールのような押しボタン式、ペンダント式のもので電話設備と一体化され、高齢者本人と通話ができる機器もあります。
公共(水道・ガスなど)使用状況確認型
一人暮らしをしている高齢者の自宅の「電気や水道の使用状況」を確認することで見守るサービスです。
使用状況がいつもと違うときには、アラート通知メールが契約者に届く仕組みです。
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カメラ・マイク設置型
高齢者の自宅にカメラやマイクを設置してスマホなどで遠隔操作をすることによって、高齢者の状況を確認することが出来るサービスです。
家電使用確認型
一般販売されている「電気ポット」や「エアコン」などを使用したときに家族に自動的に連絡がいくサービスです。
商品を購入して会社と契約するパターンのものが多いです。
象印マホービンの「iポット」はCMなどでも有名ですよね。
配食型
注文した食事を自宅に配食する時に配達員が安否確認をしてくれるサービスです。
高齢者向けのお弁当を提供している会社が行っています。
高齢になると、ごはんの支度も負担が大きくなってきます。
配食サービスで、食事作りの負担軽減をしながら、栄養管理もできて、見守り確認ができるのは家族にとっても嬉しいですよね。
食事作りの機会が減ると、火の元の心配も軽減されるのでその点も嬉しいサービスです。
▼こちらの記事で「高齢者の宅配弁当探しを実際にやってみた体験談」をご紹介▼
“シニアのあんしん相談室”を利用してみました!
▼こちらの記事で「介護食の宅配弁当 おすすめランキング」をご紹介▼
実際に私が食べたものをレビュー付でランキング
見守りサービスの利用者数は?
高齢化に伴い、見守りサービスを利用される方は年々増加傾向にあります。
関西の高齢者見守りサービス会社では、1年間で利用者数が15倍になったところも。
今後、「遠距離介護」なども増加傾向にあるので、ますます利用者は増えていくことが予想されます。
また、ここ数ヶ月はコロナウイルスによる外出自粛の日々が続いています。
高齢の親のために遠方から介護に行きたくても、コロナウイルスを持ち込んでしまうのが怖くて介護にいけない、会いに行けない方々も多いのではないでしょうか。
今回のような感染症の流行はもちろんですが、大きな災害時など。
本当は、会いに行きたいけれどそれができない環境になるときはいつでも起こりえます。
そんな時のために今から出来ることを準備しておくのは大切です。
家族ができること
状況にもよりますが、家族ができることの一番は、やはり「一緒に暮らすこと」だと思います。
それが難しいときは、『見守りサポート』を利用することも考えてみましょう。
ぜひ、ご家族でよく話し合ってみてください。
▼ こちらの記事で「在宅介護を受ける高齢者の一番の楽しみ」をご紹介▼
~在宅介護に限界を感じている方にこそ読んでほしい~
まとめ
今回は、高齢者が一人暮らしをすることのリスクと最近利用者が急増している「見守りサービス」の種類や内容などをまとめました。
仕事をつづけながら、子育てをしながら、など自分の生活を維持しながら介護を行うことは、非常に大変なことです。
介護する側も、される側も負担の少ない方法で「安心できる見守りサポート」を検討してみてください。
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従来のカメラを使った監視のような「映像(動画)を確認」見守りではなく、電気の使用状況から「暮らしぶり」を確認する方法で、見守る方も見守られる方も気兼ねなく利用しやすいサービスなのでおすすめです。