キユーピー「やさしい献立」とアサヒ「まんぷく日和」を比較|違い・選び方を管理栄養士が解説
【お知らせ】本記事で紹介している「バランス献立」は旧シリーズです。
2025年にアサヒグループ食品の「バランス献立」は、**「まんぷく日和」**へリニューアルされました。
シリーズ名やパッケージは変更されましたが、「かむ力・飲み込む力」に合わせた4区分や、おいしさへのこだわりは現在の「まんぷく日和」にも引き継がれています。
この記事では、旧「バランス献立」とキユーピー「やさしい献立」を比較しながら、現在販売されている「まんぷく日和」を含めた選び方をご紹介します。
はじめに
「レトルト介護食を試してみたいけれど、どれを選べばいいの?」
そんな方が最初に候補にすることが多いのが、
- キユーピー「やさしい献立」
- アサヒ「まんぷく日和(旧バランス献立)」
の2シリーズです。
どちらもユニバーサルデザインフード(UDF)に対応した人気のレトルト介護食で、全国のドラッグストアや通販で購入できます。
私自身も管理栄養士として実際に食べ比べを行い、現在もデイサービスで利用者さんの食事に携わっています。
この記事では、
- シリーズの特徴
- 商品ラインナップ
- 味の傾向
- 向いている人
を管理栄養士の視点でわかりやすく比較します。
「どちらが人気か」よりも、「ご本人に合うか」が介護食選びでは一番大切です。
それぞれの特徴を知って、選ぶ際の参考にしてくださいね。
こんな方におすすめ
この記事は、次のような方におすすめです。
- 初めてレトルト介護食を購入する方
- キユーピーとアサヒの違いを知りたい方
- ご家族の介護食選びで迷っている方
- 一人暮らしの親へ送りたい方
- 災害時の備蓄を考えている方
キユーピー「やさしい献立」の特徴
キユーピーは、日本で初めて家庭用介護食を販売したメーカーです。
1999年に発売された「やさしい献立」は20年以上愛され続けているロングセラーシリーズで、介護食の定番ともいえる存在です。
特徴は、素材のうま味を生かしたやさしい味付けと、豊富なラインナップです。
食べる人の「かむ力」「飲み込む力」に合わせて、4段階のユニバーサルデザインフード(UDF)に対応しています。
ラインナップの特徴
- ご飯もの・おじや・麺類が充実
- 和食・洋食・中華まで種類が豊富
- カップタイプの商品もある
- アレンジレシピも豊富
また、近年は食塩相当量にも配慮した商品が増え、塩分を気にする方でも選びやすくなっています。
「今日は食欲がないから、おじやにしようかな」
そんな日にも選びやすいのが、やさしい献立の魅力だと感じています。
アサヒ「まんぷく日和(旧バランス献立)」の特徴
アサヒグループ食品の介護食シリーズは、長年「バランス献立」として親しまれてきました。
そして2025年、「まんぷく日和」へリニューアルされ、シリーズ名やパッケージが一新されています。
食べる人の「かむ力」「飲み込む力」に合わせた4区分はそのままに、より親しみやすい商品へ生まれ変わりました。
ラインナップの特徴
- おかずメニューが充実
- 和食・洋食・中華まで幅広い
- 開封しやすいパウチ設計
- 常温保存できる
旧シリーズでも特徴だった「赤・黄・緑」の食品群を意識したメニュー設計は、栄養バランスを考えながら選びやすい工夫の一つです。
実際にデイサービスでも、「今日は魚」「今日は煮物」と献立に変化があるだけで食欲が変わる利用者さんも多くいらっしゃいます。
おかずの種類が豊富なのは、大きな魅力ですね。
キユーピー「やさしい献立」とアサヒ「まんぷく日和」の共通点
まずは共通しているポイントから見ていきましょう。
どちらも、
- ユニバーサルデザインフード(UDF)対応
- 4段階のやわらかさから選べる
- 常温保存できる
- 電子レンジ・湯せんで簡単調理
- 全国のドラッグストアや通販で購入しやすい
という特徴があります。
どちらも介護食としての完成度は高く、「介護食だからおいしくない」という時代ではなくなってきたと感じています。
管理栄養士が感じた5つの違い
実際に食べ比べたり、デイサービスで利用者さんの食事に関わる中で感じた違いをご紹介します。
① ご飯ものが充実しているのは「やさしい献立」
キユーピー「やさしい献立」は、おじやや雑炊、麺類など、ご飯もののラインナップが豊富です。
「今日は主食も一緒に済ませたい」
そんな時には選びやすいシリーズだと感じます。
一方、「まんぷく日和」は、おかずメニューが中心です。
ご飯は自宅で用意できるという方には使いやすいシリーズでしょう。
食欲が落ちている方は、ご飯ものの方が食べやすいこともあります。
一方で、おかずだけ欲しいという方には「まんぷく日和」が便利です。
② 味の傾向が少し違う
どちらも介護食としては完成度が高く、美味しく食べられる商品です。
ただ、シリーズ全体として比べると、
キユーピー「やさしい献立」
・だしのうま味を感じやすい
・家庭料理に近い味わい
・やや甘めの商品が多い印象
アサヒ「まんぷく日和」
・甘さはあるものの後味がすっきり
・最後まで食べやすい味付け
・おかずとして食べやすい印象
実際に食べ比べても、大きな差というより「好みの違い」と感じました。
③ 商品ラインナップの考え方が違う
キユーピーは、
- おじや
- 雑炊
- 麺類
など主食までそろえやすいシリーズです。
一方、「まんぷく日和」は、
- 肉料理
- 魚料理
- 煮物
など、おかず中心のラインナップが多くなっています。
普段の食事スタイルによって選びやすさが変わるでしょう。
④ どちらも常温保存できるので備蓄にも便利
どちらの商品も常温保存ができます。
そのため、
- 災害時の備え
- 一人暮らしの親への仕送り
- 体調不良の日
- 忙しい日の食事
にも活用できます。
普段から食べ慣れている商品を少し多めに購入し、食べながら補充する「ローリングストック」にも向いています。
介護食は「非常食」として買うより、普段から食べ慣れておくことをおすすめしています。
いざという時も安心して食べられますよ。
⑤ 一番大切なのは「本人がおいしいと思えること」
介護食は、
「人気だから」
「口コミがいいから」
だけで選ぶものではありません。
同じ商品でも、
「こっちの味が好き」
「この食感なら食べられる」
という好みは人それぞれです。
私自身、デイサービスで多くの利用者さんと接していますが、「昨日は食べなかったのに今日は完食」ということも珍しくありません。
だからこそ、まずは少量から試して、ご本人に合うシリーズを見つけることが何より大切だと感じています。
結局どっちがおすすめ?
私が感じた印象をまとめると、
キユーピー「やさしい献立」がおすすめな方
- ご飯ものも一緒に選びたい
- 家庭料理に近い味が好き
- ラインナップの豊富さを重視したい
アサヒ「まんぷく日和」がおすすめな方
- おかずを中心に利用したい
- 後味がすっきりした味が好み
- 献立のバリエーションを増やしたい
どちらも介護食として非常によく作られており、「どちらの方が良い」というより、ご本人の好みに合わせて選ぶのがおすすめです。
管理栄養士の総合評価
★★★★★(4.8/5)
私自身、どちらのシリーズも実際に食べていますが、どちらも「介護食だから仕方ない」と感じるような商品ではありませんでした。
近年のレトルト介護食は味も食感も大きく進化しており、毎日の食事にも取り入れやすくなっています。
特に、
- やわらかさが選びやすい
- 常温保存できる
- 温めるだけですぐ食べられる
という点は、ご本人だけでなく介護するご家族にとっても大きなメリットです。
一方で、レトルト介護食だけでは栄養が不足する場合もあります。
ご飯や汁物、卵・豆腐・魚などを組み合わせながら利用することで、より栄養バランスのよい食事になります。
まとめ
キユーピー「やさしい献立」とアサヒ「まんぷく日和(旧バランス献立)」は、どちらも多くの方に支持されている人気のレトルト介護食シリーズです。
比較してみると、
- ご飯ものが豊富なのは「やさしい献立」
- おかずが充実しているのは「まんぷく日和」
という違いはありますが、どちらも味・食べやすさ・使いやすさのバランスに優れています。
介護食選びで一番大切なのは、「どちらが人気か」ではなく、ご本人がおいしく食べられることです。
ぜひ実際に少量から試して、ご本人に合ったシリーズを見つけてみてください。
シリーズ全体の特徴が分かったら、次は実際の味の違いも気になりますよね。
私は「肉じゃが」と「ハンバーグ」を実際に食べ比べていますので、ぜひレビュー記事も参考にしてみてください。


