【販売終了】ウェルシアの介護食「やわらかい美味しさ」を実食レビュー
はじめに
本記事で紹介しているウェルシアの介護食「やわらかい美味しさ」シリーズは、記事執筆当時(2019年)に購入・実食したレビューです。
現在は販売終了している可能性があります。
当時の市販介護食の一例として、また介護食選びの参考資料としてお読みください。
なお、現在購入できるレトルト介護食については、以下の記事でご紹介しています。
▶ レトルト介護食おすすめ比較
▶ 介護食の種類と選び方
「レトルトの介護食って美味しいの?」
「本当に食べやすいの?」
「高齢の親に買ってみたいけれど、味が気になる…」
そんな方も多いのではないでしょうか。
私がこの商品を購入した2019年当時は、ドラッグストアで購入できる介護食はまだそれほど多くありませんでした。
その中でウェルシアと大妻女子大学が共同開発した「やわらかい美味しさ」シリーズは、たんぱく質やエネルギー補給に配慮した新しい介護食として注目されていました。
今回は、当時実際に購入して食べてみた感想や食べやすさ、栄養面の特徴について、管理栄養士の視点から振り返ります。
ウェルシアの介護食「やわらかい美味しさ」とは?
「やわらかい美味しさ」は、ウェルシアと大妻女子大学が共同開発したレトルトタイプの介護食シリーズです。
高齢になると食事量が減ったり、たんぱく質不足による筋力低下(フレイル)が問題になりやすくなります。
このシリーズは、
- たんぱく質を補給しやすい
- エネルギーがしっかり摂れる
- やわらかく食べやすい
ことを意識して作られています。
魚料理を中心とした和食メニューが多く、普段の食事に取り入れやすいのも特徴です。
スマイルケア食とは?
「やわらかい美味しさ」シリーズには、農林水産省が推進する「スマイルケア食」の表示があります。
スマイルケア食とは、高齢者の食べる力や栄養状態に合わせて選びやすくするための目印です。
色分けされており、
- 青マーク:栄養補給が必要な方向け
- 黄マーク:噛む力が弱くなった方向け
- 赤マーク:飲み込む力が弱くなった方向け
となっています。
今回ご紹介する「やわらかい美味しさ」は青マークの商品です。
特に食が細くなってきた方や、フレイル予防を意識したい方に向いています。
ラインナップ一覧
当時販売されていたラインナップはこちらです。
- ぶりあら大根の醤油煮
- ぶりあら大根の味噌煮
- かれいの煮付け
- さばの味噌煮
- いわしの醤油煮
- ハンバーグ
魚料理が中心ですが、お肉のメニューも用意されています。
【実食レビュー】ぶりあら大根の醤油煮
まず最初に試してみたのが「ぶりあら大根の醤油煮」です。
パッケージには「骨まで丸ごと食べられる」と記載されています。
価格は1袋300円台と比較的手に取りやすい価格帯です。
電子レンジで温めるだけで食べられるので、調理の手間もほとんどありません。
栄養成分
1袋(200g)あたり
- エネルギー:344kcal
- たんぱく質:18.0g
- 食塩相当量:1.74g
レトルト食品としてはエネルギーとたんぱく質がしっかり確保されています。
食事量が減りがちな高齢者にとっては嬉しい内容です。
一方で、塩分はやや高めなので、高血圧などで塩分制限がある方は副菜を薄味にするなどの工夫をするとよいでしょう。
実際に食べてみた感想
温めてお皿に出してみると、まず感じたのは「思ったよりボリュームがある」ということでした。
大根も厚みがあり、魚も大きめです。
レトルト食品というと量が少ないイメージがありますが、この商品は主菜として十分な食べ応えがあります。
実際に箸を入れてみると、ぶりの身はもちろん、骨の部分までやわらかくなっていました。
商品説明にもある通り、骨まで食べられるほどやわらかく仕上がっています。
高齢者の方はもちろん、歯が弱くなってきた方でも比較的食べやすい印象です。
一方で、「完全になめらか」な介護食ではありません。
食材の形や食感はしっかり残っているため、
- 普通食は食べられる
- 少し噛む力が弱くなってきた
という方向けの商品だと感じました。
味付けは濃い?薄い?
味付けはややしっかりめです。
高齢になると味覚が低下しやすく、薄味では物足りなく感じる方も少なくありません。
その点、この商品はご飯が進みやすい味付けになっています。
ただし、普段から減塩を意識している方には少し濃く感じるかもしれません。
また、ぶり特有の風味は多少感じました。
個人的には気になるほどではありませんでしたが、魚の臭いに敏感な方は好みが分かれる可能性があります。
管理栄養士から見た評価
良かった点
① たんぱく質を補給しやすい
高齢者の食事で不足しやすいのがたんぱく質です。
筋肉量の維持やフレイル予防のためにも、毎食しっかり摂りたい栄養素ですが、実際には十分摂れていない方も少なくありません。
この商品は魚料理を手軽に取り入れられるため、たんぱく質補給に役立ちます。
② 調理の負担が少ない
電子レンジや湯せんで温めるだけなので、料理が負担になってきた方でも利用しやすいです。
介護するご家族にとっても、
「今日は疲れているから一品だけ利用しよう」
という使い方ができるのは大きなメリットです。
③ 常温保存できる
冷凍食品と違い、常温で保存できます。
冷凍庫のスペースを気にしなくてよいので、災害時の備蓄や買い置きにも向いています。
気になった点
① 商品によって当たり外れがありそう
今回購入した商品は「あら煮」だったため、魚の部位によって食べ応えに差がありました。
切り身の部分が多いと満足感がありますが、部位によっては少し食べにくく感じる方もいるかもしれません。
② 塩分はやや高め
食欲を引き出す味付けではありますが、毎日続けて利用する場合は塩分量も確認しておきたいところです。
特に高血圧や腎臓病などで食事制限がある方は注意しましょう。
こんな方におすすめ
ウェルシアの「やわらかい美味しさ」は次のような方におすすめです。
- 最近食が細くなってきた方
- フレイル予防をしたい方
- 魚料理を手軽に食べたい方
- 常温保存できる介護食を探している方
- 市販の介護食を試してみたい方
一方で、
- 飲み込みに不安がある
- ミキサー食やムース食が必要
という方には向いていません。
その場合は、よりやわらかい介護食を選ぶようにしましょう。
当時の購入方法
記事執筆当時は、ウェルシア薬局の一部店舗やウェルシアのネットスーパーで購入できました。
現在は販売終了しているため、購入はできません。
現在購入できる介護食については、このあとの「現在購入できる介護食を探している方へ」で詳しくご紹介しています。
現在購入できる介護食を探している方へ
今回ご紹介したウェルシアの「やわらかい美味しさ」シリーズは、記事執筆当時(2019年)に実際に購入・試食したレビューです。
現在は販売終了しているため、購入することはできません。
しかし、市販や通販では現在もさまざまな介護食が販売されています。
介護食は、「やわらかければ良い」というものではありません。
噛む力や飲み込む力、必要な栄養量に合わせて選ぶことが大切です。
管理栄養士として、現在購入できる介護食についても実際に比較・レビューしていますので、ぜひこちらの記事も参考にしてください。
▶ レトルト介護食を比較したい方はこちら
実際に食べ比べた介護食を、味・やわらかさ・食べやすさ・価格などのポイントで比較しています。
初めて介護食を購入する方にもおすすめです。
▶ 介護食の種類を知りたい方はこちら
「ユニバーサルデザインフード」「スマイルケア食」の違いや、介護食の選び方を管理栄養士がわかりやすく解説しています。
▶ 食事作りが負担になってきた方はこちら
毎日の介護食作りが大変な方には、やわらかい宅配食や冷凍介護食という選択肢もあります。
管理栄養士の視点で、おすすめの宅配食も紹介しています。
管理栄養士からひとこと
介護食は、毎日続けるものだからこそ「無理なく続けられること」が何より大切です。
レトルト食品や宅配食を上手に取り入れることは、介護をする方の負担を減らすことにもつながります。
頑張りすぎず、市販品やサービスも上手に活用しながら、その方に合った食事を見つけていきましょう。
まとめ
ウェルシアの「やわらかい美味しさ」は、記事執筆当時としては、
- たんぱく質を補給しやすい
- やわらかく食べやすい
- 常温保存できる
- 手軽に利用できる
という魅力のあるレトルト介護食でした。
現在は販売終了していますが、市販や通販ではさらに多くの介護食が販売されています。
介護食は「やわらかさ」だけでなく、噛む力・飲み込む力・栄養状態に合わせて選ぶことが大切です。
現在購入できる介護食については、実際に食べ比べたレビュー記事や介護食の種類・選び方の記事もぜひ参考にしてください。

