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【お出かけ体験談】高齢者と外食するときの事前準備

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2020年のGWは・・・
今年は、コロナウイルスの影響で外出自粛でお出かけとはいきませんね。
コロナウイルスはもちろんですが、高齢者にとって感染症は大変危険なリスクです。

▼こちらの記事で高齢者の肺炎を起こさない体づくり」をご紹介▼
~食事で免疫力をUPしよう!~

【低栄養に注意】免疫力をUP!高齢者の肺炎を起こさない体づくり 高齢者の低栄養 噛む力(咀嚼力)や飲み込む力(嚥下力)が弱まってきてしまうと、食べられるものに偏りが出てきてしまい...

少しでも早く、終息してくれることを願うのみです。

コロナウイルスが落ち着いて、お出かけできるようになったなら
いつもは自宅で過ごすことの多い要介護の高齢者の方も、家族のサポートを受けながらでも気分転換に思いっきりお出かけ出来ると良いですね。

本日のテーマ
要介護の高齢者とお出かけ(外食)する際の注意点や事前に準備しておきたいポイントをまとめました。

昔のように外食したいなぁ。
たまにはお出かけもしてみたい。でも家族に迷惑がかかるわよね。

健康なわたし達だって、ずっと家にこもっているのはつらいものです。
要介護の高齢者だってたまにはお出かけしたいと思うのも当然ですよね。

今は外出自粛の日々ですが、コロナウイルスが終息したその日のために、思いっきり外の空気を吸って気分転換にお出かけできるように、高齢者(要介護者)とのお出かけ支度をリサーチしておきましょう!

要介護の高齢者との外食は大変

一緒のお出かけする高齢者の方の要介護度によっても違いがありますが、
・やわらかい食事しか食べられない。
・キレイに食べることが出来ない。
・トイレが心配
・車いすで入れる場所か
などちょっと想像してみただけでも要介護の高齢者との外出は大変なことも多そうです。

【体験談】わたしの曾祖母とのお出かけの場合

わたしも90歳になる曾祖母と外食をした経験があります。
ゆっくりであれば物をつたったり杖を使って自力で歩くことができる曾祖母。
歩くと言っても足はほとんど上がらず、すって歩いているような感じです。

普段は家でベット上で過ごすことが多いのですが、
『久しぶりに美味しいおそばが食べたいなぁ』と話すので
その思いに応えたいと思い家族で近くのお蕎麦屋さんへ出かけた経験があります。

遠出が難しいので、行き慣れた近くのお蕎麦屋さんへ。
事前に電話で連絡をしておきました
車に乗せるだけでも、一苦労。
いざ、駐車場に着いてから店内に入るまでもとっても時間がかかりました。
曾祖母は足が上がらず、擦って歩くような歩行です。

小さな段差でも中々進むことが出来ません。
車いすに乗ってほしかったんですが、本人が嫌がったためのせられず。

介護が必要な状態であっても、お出かけして他人がいる前では「しっかりしている自分」を見せたかったのだと思います。

いざ、食事を食べる際には車いすに座ってくれましたが、食べるテーブルと車いすの高さが合わず苦労しました。
曾祖母の場合は、お店の方が用意して下さったクッションを敷くことで対応しました。

ずっと食べたいと話していたお蕎麦。
食べて一口目に、

『あぁ!これこれこの味よ~!』


と懐かしそうに嬉しそうに微笑みながら食べる曾祖母の笑顔をみることが出来ました。

実際に食べられたのは1/4くらいで、残してしまいましたが。
なんだかとっても満足そうでした。

帰ってきてからは、久しぶりの外出に疲れたのかそのまま翌日まで休んでいました。

ほんの数時間の外出でしたが、曾祖母にとっては非常に体力がいる事だったのだと思います。

事前準備で不安も負担も軽減

わたしの場合は、曾祖母が食べたいと話した翌日にはお出かけしてしまったので、正直事前準備が足りずに困ることも多々ありました。

今回はなんとか、乗り切ることが出来ましたが、やはり事前にしっかり準備をしておけば介護される側も、一緒に行く家族の不安も負担も軽減できます。

特にGWなど連休中は、こみ具合も通常の休日とは異なります。
予約は必須です。
事前にお店に高齢者(状態)との食事と伝えておくと当日もスムーズです。

 

お店選び

個室があるか

要介護の高齢者とのお出かけの場合は、可能であれば個室の方が良いです。

お食事の内容にもよりますが、介助を受けながらきれいに食べるのは難しいですよね。
周りのお客さんに気を遣って、せっかくの外食が嫌な気分になることがないよう個室を第一選択としましょう。

また、食事用エプロンなどを人前でつけるのは恥ずかしいと感じる場合もあると思います。
介助される方の想いにしっかり配慮してあげましょう。

個室の場合、座敷席が多いです。
座敷だと高齢者は座れないので難しい場合が多いです。

テーブル席で個室があるお店が理想的です。

食事内容

やわらかめのお食事が食べられる状態の方なら、外食でも比較的食べられるメニューも多いです。
茶わん蒸し、豆腐料理、グラタン、ポタージュ系のスープなどわたし達が普段食べているメニューでも食べやすいものがあるかもしれません。

お店にもよりますが、お願いすれば小さくカットしてくれることもあります。

わたしの場合は、離乳食や幼児食としてお願いすることが多いのですが、
・この食材は抜いてほしい
・小さめにカットしてほしいなど
無理のない範囲でお願いすると対応して下さる場合が多いです。

家族が「食事用ばさみ」持参して調整してあげても良いと思います。

飲み込みの不安がある場合は事前にメニューも確認が必要です。
とろみ剤を持参しましょう。
お店の方に事前に相談してみるのも良いと思います。

管理栄養士
管理栄養士
「介護食対応レストラン」も増えてきているので、検索してみると良いでしょう。

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車椅子なら

要介護の高齢者が車いすの場合は、さらに確認しておきたいことがあります。

駐車場はあるか

車いすの場合は、乗り降りするのにも時間がかかります。
広い駐車場があるかも確認しておきましょう。
駐車場があるお店でも、少し店から離れた場所にある場合もあります。
その駐車場からは、お店まで車いすでスムーズに行けるかも考えておきましょう。

店の前で安全に乗り降り可能か

車いすの場合は、店のすぐ前で乗り降りできると嬉しいですよね。
お店が道路に面していたりすると難しい場合も多いです。
事前に連絡して予約しておけば、お店の方がサポートして下さる場合もあります。

わたしの曾祖母の場合も、お店の方が事前に店外に出てきて下さり、サポートをしていただけました。

店内の通路幅、バリアフリーかどうか

個人の店舗だと、なかなか難しい場合も多いかもしれません。
大型の商業施設の中にある店舗はバリアフリーのお店が多いんですが。
そうなると個室が少ないんですよね。
事前に、お店に連絡して確認してみると良いでしょう。

車椅子で入れる広さのトイレがあるか

トイレの確保は最優先事項です。
店内のトイレがバリアフリーのトイレではない場合でも、店舗近隣に車いすで入れるトイレがないか確認してみてください。コンビニや公園など意外と近くにある場合が多いです。

楽しいお出かけにするために

要介護の高齢者にとって、外食・お出かけは特別なものです。
いつもよりは、少しだけ服を変える、口紅を塗るそれだけでも気分が上がります。

いつもうちの中にいて、他人の目を気にしない生活をしていると忘れがちなことも感じることが多いもの。

他人の前では、あれやこれやと介助されたくなかったり・食事介助中もエプロンをつけるのが恥ずかしいと感じる場合も多いと思います。

また、車いすと食べる机の高さが合わない時のために、クッションがあると調整しやすいです。

介助者は、介助して店まで連れていくこと、お食事をさせてあげることだけでも大変。
なかなか気が回らない部分も多いですが、「特別なお出かけ」だからこそ、いつも以上に介助される側の気持ちに寄り添ってあげられると良いですね。

実はわたしも、お店につくと意外と元気に勝手なことばかり言う曾祖母にイラッとしてしまった場面もありました。。

でも『あと何回一緒に出掛けられるだろうか』とふと考えたとき、
おそばを食べたときの曾祖母の笑顔が見られてほんとうによかったと感じて、反省したのを覚えています。

まとめ

今回は、わたしの曾祖母との外食体験談を踏まえて、要介護者とのお出かけ事前確認しておきたいポイントをまとめました。

「個室かどうか、車いすは入れるか」など、基本的な項目はもちろんですが、介護される側の気持ちに寄り添ってあげることも忘れずに

介護食、車いすだからといって外食をあきらめず、外出自粛が解けてコロナウイルスが終息したら、ぜひご家族と一緒に「特別なお出かけをしてみてはいかがでしょうか。

 

管理栄養士
管理栄養士
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