キユーピー「やさしい献立」煮込みハンバーグ vs アサヒ「まんぷく日和」ハンバーグを比較|管理栄養士が食べ比べレビュー
【お知らせ】本記事は旧「バランス献立」を実食した比較レビューです。
※本記事では、アサヒグループ食品の旧シリーズ「バランス献立」を実際に試食した内容をご紹介しています。
2025年に「バランス献立」は**「まんぷく日和」**へリニューアルされました。
シリーズ名やパッケージは変わりましたが、食べる人の「かむ力・飲み込む力」に合わせた4区分の考え方は引き継がれています。
そのため、本記事は現在販売されている「まんぷく日和」を選ぶ際の参考としてもご覧いただけます。
現在購入できるのは「まんぷく日和」です。
この記事では、私が実際に食べた旧シリーズ「バランス献立」のレビューをもとに、それぞれの特徴をご紹介します。
はじめに
「介護食のハンバーグって、本当においしいの?」
そう思っている方も多いのではないでしょうか。
レトルト介護食は年々種類が増えていますが、
- キユーピー「やさしい献立」
- アサヒ「まんぷく日和(旧バランス献立)」
は特に人気の高いシリーズです。
どちらにもハンバーグメニューがありますが、
「どっちがおいしい?」
「違いはある?」
「家族に選ぶならどちらがおすすめ?」
と迷う方も少なくありません。
そこで今回は、私自身が実際に食べた
- キユーピー「やさしい献立」煮込みハンバーグ
- アサヒ「バランス献立(現:まんぷく日和)」デミグラスハンバーグ
を比較しました。
味だけではなく、
- 食感
- ボリューム
- 食べやすさ
- 栄養面
まで、管理栄養士の視点で詳しくレビューします。
どちらも「容易にかめる(UDF区分1)」の商品ですが、実際に食べてみると味や食感には意外な違いがありました。
購入を迷っている方はぜひ参考にしてください。
今回比較した商品
今回比較したのは、どちらも**ユニバーサルデザインフード(UDF)区分1「容易にかめる」**のハンバーグです。
どちらも湯せんや電子レンジで温めるだけで食べられるレトルト介護食です。
噛む力が少し弱くなってきた方でも食べやすいよう、やわらかく仕上げられています。
キユーピー「やさしい献立」煮込みハンバーグを実食
温めると食欲をそそる香り
袋を開けると、煮込みハンバーグの香ばしい香りが広がります。
正直なところ、「レトルトだから多少は独特のにおいがあるかな」と思っていましたが、気になるレトルト臭はほとんどありませんでした。
第一印象は、とても自然な香りです。
手作りに近い味わい
ハンバーグはスプーンでも切れるほどやわらかく、「容易にかめる」の表示どおりの食感です。
人参やじゃがいもも形が残っており、食感の変化も楽しめます。
ソースはコクがあり、しっかりとした旨みを感じました。
やさしい味付けですが、物足りなさはなく、ご飯にもよく合います。
一番印象に残ったのは、レトルトとは思えない自然な味わいでした。
だしや野菜の旨みが感じられ、手作りに近いハンバーグという印象です。
気になった点
ハンバーグ自体は少し小さめです。
主菜としては、副菜や汁物を組み合わせると満足感のある食事になります。
アサヒ「まんぷく日和(旧バランス献立)」デミグラスハンバーグを実食
袋を開けると、デミグラスソースの香りがふんわりと広がります。
キユーピーよりもハンバーグは少し大きめで、見た目のボリューム感があります。
食感はやわらかく、「容易にかめる」の区分らしく口の中で簡単につぶせるやわらかさです。
デミグラスソースは濃厚というよりも、後味がさっぱりした印象でした。
甘さも控えめで、最後まで食べやすい味付けです。
一方で、キユーピーと比べると、ごくわずかにレトルト特有の風味を感じました。
ただし、デミグラスソースがしっかりしているため、気になるほどではありません。
コクのある味が好きならキユーピー、後味が軽いハンバーグが好みならアサヒがおすすめです。
好みによって評価が分かれる部分だと感じました。
2つの違いを比較してみると…

実際に食べ比べてみると、どちらも「介護食とは思えないおいしさ」でしたが、それぞれに特徴がありました。
味の違い
キユーピー「やさしい献立」
- コクがある
- デミグラスソースに深みがある
- ご飯によく合う
アサヒ「まんぷく日和」
- さっぱりしたデミグラス
- 後味が軽い
- ソースがさらっとしている
食感の違い
キユーピー「やさしい献立」
- やわらかい
- スプーンで切りやすい
- 鶏肉中心
アサヒ「まんぷく日和」
- 少し弾力がある
- 豚肉・鶏肉使用
- 食べ応えがある
栄養成分の違い
エネルギーや塩分に大きな差はありませんが、どちらも1袋だけではたんぱく質やエネルギーが十分とはいえません。主食や副菜を組み合わせて利用するのがおすすめです。
キユーピー
- 80kcal
- たんぱく質3.7g
- 食塩1.3g
アサヒ
- 102kcal
- たんぱく質4.4g
- 食塩0.8g
調理時間の違い
キユーピー「やさしい献立」
- 湯せん:約2分
- 電子レンジ:約20秒(500W)
アサヒ「まんぷく日和」
- 湯せん:約3分
- 電子レンジ:約40秒(500W)
どちらも温めるだけで食べられるため、介護で忙しい日にも手軽に利用できます。
どちらもユニバーサルデザインフードとして完成度は高く、甲乙つけがたい商品です。
そのため、「どちらが優れているか」ではなく、ご本人の好みに合わせて選ぶことが大切だと感じました。
管理栄養士が実際に食べて感じたポイント
① コクのある味わいならキユーピー「やさしい献立」
私が一番違いを感じたのは、ソースの味わいです。
キユーピーの「煮込みハンバーグ」は、デミグラスソースにコクがあり、だしや野菜のうま味もしっかり感じられました。
介護食だからといって物足りなさはなく、ご飯にもよく合う味付けです。
また、ハンバーグ自体もやわらかく、スプーンで簡単にほぐせるため、「容易にかめる」の区分らしい食べやすさを感じました。
レトルト介護食でも「家庭料理に近い味」を求める方には、キユーピーの方が好みに合うと感じました。
② あっさりした後味ならアサヒ「まんぷく日和」
アサヒ(旧バランス献立)のデミグラスハンバーグは、デミグラスソースでありながら重たさがなく、後味がすっきりしています。
濃厚なデミグラスというよりは、やさしい味付けなので、最後まで食べやすい印象でした。
ハンバーグもやわらかく仕上がっていますが、キユーピーより少し弾力があり、お肉らしい食感が残っています。
「少しでも食べ応えがほしい」という方には、こちらの方が好みに合うかもしれません。
③ レトルト臭はどちらもほとんど気にならない
以前のレトルト食品は、独特のにおいが気になる商品も少なくありませんでした。
しかし、今回食べ比べた2商品は、どちらもレトルト特有のにおいはほとんど感じませんでした。
アサヒは開封直後にわずかにレトルトらしい香りを感じましたが、食べ始めるとほとんど気にならない程度です。
「介護食だからおいしくない」という印象は、今のレトルト介護食には当てはまらないと感じました。
④ チーズを少し加えるとさらに食べやすくなる
実際に試してみて、おすすめしたいアレンジがあります。
それが、デミグラスハンバーグにとろけるチーズを少量のせる方法です。

チーズのコクが加わることで、ソースの風味がよりまろやかになり、レトルト特有の香りもさらに気になりにくくなりました。
また、チーズにはカルシウムやたんぱく質も含まれるため、栄養面でもプラスになります。
ただし、チーズをたくさんのせると粘りが強くなり、飲み込みにくくなることがあります。
チーズは「風味づけ程度」の少量がおすすめです。
飲み込みに不安がある方は、食べる様子を確認しながら取り入れてください。
▼こちらの記事で「レトルト臭の原因はコレ!嫌なにおい解決法」をご紹介しています。▼
嫌なレトルト臭がなくなるとより美味しく食べられる♪
⑤ どちらも1品だけでは栄養が不足しやすい
どちらの商品も主菜として使いやすい介護食ですが、1袋だけでは1食分としては少し物足りない印象でした。
特に、
- エネルギー
- たんぱく質
- 野菜
は不足しやすくなります。
ご飯だけで済ませるのではなく、
- 卵料理
- 豆腐
- 野菜のおかず
- ヨーグルト
などを組み合わせることで、より栄養バランスのよい食事になります。
デイサービスでも、主菜だけでなく副菜を1品追加するだけで食事量が安定する利用者さんは少なくありません。
介護食も「単品」で考えるのではなく、「組み合わせ」で考えることが大切です。
結局どっちがおすすめ?
実際に食べ比べた感想としては、
コクのあるデミグラスソースや家庭料理に近い味を求めるなら、キユーピー「やさしい献立」
あっさりした後味や軽い食べ心地を重視するなら、アサヒ「まんぷく日和(旧バランス献立)」
がおすすめです。
どちらも味や食べやすさの完成度は高く、「介護食だから仕方ない」と感じるような商品ではありませんでした。
大切なのは、「どちらが人気か」ではなく、ご本人がおいしいと感じて、無理なく食べ続けられることです。
管理栄養士の総合評価
キユーピー「やさしい献立」
- 味 ★★★★★
- 食べやすさ ★★★★★
- 手作り感 ★★★★★
- 栄養バランス ★★★★☆
- コスト ★★★★☆
- 総合評価 ★★★★☆(4.8/5)
アサヒ「まんぷく日和(旧バランス献立)」
- 味 ★★★★☆
- 食べやすさ ★★★★★
- 後味の良さ ★★★★★
- 栄養バランス ★★★★☆
- コスト ★★★★☆
- 総合評価 ★★★★☆(4.6/5)
管理栄養士からひとこと
介護食は「どちらが一番良いか」ではなく、ご本人がおいしいと感じて食べ続けられることが何より大切です。
まずは少量から試してみて、ご本人の好みに合うシリーズを見つけてみてください。
また、どちらも常温保存ができるため、普段の食事だけでなく、災害時や体調不良時の備えとしてストックしておくのもおすすめです。
こんな方におすすめ
キユーピー「やさしい献立」がおすすめな方
- 手作りに近い味が好き
- コクのあるソースが好き
- レトルト特有のにおいが苦手
- やわらかめの食感が好み
アサヒ「まんぷく日和(旧バランス献立)」がおすすめな方
- あっさりした味付けが好き
- 少しボリュームが欲しい
- さっぱりした後味が好み
- 献立のバリエーションを増やしたい
管理栄養士の総合評価
★★★★☆(4.5/5)
今回食べ比べた2商品は、どちらも「介護食だから仕方ない」と感じることはなく、レトルトとは思えない完成度でした。
私が特に評価したポイントは、
- レトルト特有のにおいが少ないこと
- 「容易にかめる」の区分に合ったやわらかさであること
- 家庭料理に近い味付けで食べやすいこと
です。
一方で、どちらの商品も1袋だけでは主菜としてやや物足りず、栄養面でもこれだけで1食を済ませるのはおすすめできません。
ご飯や副菜、汁物などを組み合わせることで、よりバランスの良い食事になります。
まとめ
今回は、
**キユーピー「やさしい献立」とアサヒ「まんぷく日和(旧バランス献立)」**のハンバーグを食べ比べました。
どちらもレトルトとは思えないおいしさでしたが、それぞれに特徴があります。
- コクのある味が好きなら「やさしい献立」
- あっさりした味が好きなら「まんぷく日和」
という印象でした。
介護食選びに「正解」はありません。
大切なのは、ご本人が「おいしい」と感じて、無理なく食べ続けられることです。
今回のレビューが、商品選びの参考になれば嬉しく思います。
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