どんな方法があるかしら?
せっかくなので、介護食の専門の資格取得を目指すのもお勧めですよ!
実は、最近親の介護をしながら、介護専門の資格取得に挑戦する方も増えています!
「在宅介護」は多くの方が、自己流の試行錯誤から始まります。
これで良いのかな・・・。
みんな、こんなに大変なのかな・・・。
不安を感じながら、答えのない道を進むのは大変なことです。
専門知識が少しでもあると精神的にも体力的にも楽になることがたくさんあります。
「介護食に関する資格」は、在宅介護の現場ではもちろんですが、「食」に関することなので長い人生で必ず活かすことが出来る非常に有益な資格といえます!!
「介護食」に関する知識が増やせる人気の資格は、
・『介護食アドバイザー』
・『介護食コーディネーター』
・『介護食士』
の3つがあげられます。
今回は『介護食アドバイザー』、『介護食コーディネーター』、『介護食士』の3つの資格のそれぞれの特徴・違いについてわかりやすく解説します。
介護食の資格
2023年9月の総務省の発表によると65歳以上の高齢者の推計人口は3623万人。
総人口に占める29・1%。日本人の10人に1人は80歳以上の高齢者。
超高齢化社会の背景で高齢者の健康を支える『介護食』への需要はますます増えていくことが予想されます。
介護食の資格は介護施設や老人ホーム、病院等で働く方に役立つのはもちろんですが、在宅介護を行う際に必要な知識や技術を学ぶことが出来るので介護中の家族のために資格取得を目指す一般の方も増えてきています。
何事もそうですが、事前知識が「ある」のと「ない」のとでは効率や負担にも大きな違いが生まれます。
「親の介護はまだ先!」なんて方も。
いざというときに慌てないためにも、介護食の専門の資格について知り資格取得を検討してみるのは非常におすすめです!
『介護食アドバイザー』
一般財団法人、日本能力開発推進協会(JADP)が認定する資格です。
高齢期に必要な栄養について学び、軟菜食・ソフト食の作り方を習得することができます。
嚥下レベル別に全60レシピを掲載したレシピ集を付属し、介護食のレパートリーを増やすことも可能です。
食事介助の基本や口腔ケアの方法を学べます。
協会指定のキャリアカレッジジャパン「介護食アドバイザー資格取得講座」(通信)を修了した後、在宅にて試験を受験し、得点率70%以上を合格としています。
試験はテキストを見ながら受けられ、丸暗記は不要なので、試験や暗記が苦手な人でも、安心して挑戦できます。
万が一不合格でも認定講座の全カリキュラムを修了した方であれば、何回でも受験可能な点も安心です。
学習中わからないことがあれば、専任講師にスマホから手軽に質問も可能です。
ミキサー食やきざみ食ではなく、見た目や風味を重視した軟菜食・ソフト食の作り方の習得に特化しています。
主催団体:一般財団法人 日本能力開発推進協会(JADP)
受験資格:協会指定の認定教育機関等が行う教育訓練における全カリキュラムを修了した者
受講期間:3ヶ月(最長700日サポート)1日15分からできる
受講費用:通常価格49,600円(税別) 32,100円(web限定価格・税別)
受験費用:5,600円(税込)
合格率:非公開(試験得点率70%以上)
受講特典:料理用温度計をプレゼント
受講者のレビュー
・たくさんの学びがありました
管理栄養士をしています。介護食のことだけではなく、飲み込みや体の状態、認知症のことも学べ役立ちました。・レシピが嬉しい
応用ができるようなレシピ集があり、すごく良いと思います。
▼こちらの記事では【介護食アドバイザー】資格を更に深掘り!!▼
勉強法・合格者の声などご紹介!
『介護食コーディネーター』
一般社団法人日本味育協会が認定する資格です。
高齢者に必要な栄養知識、食事介助、衛生に関する基本知識をベースに、介護食ならではの調理法やコツを学ぶことが出来ます。
全50の介護食レシピを掲載したレシピ集を付属しているので介護食のレパートリーを増やスことも可能です。
レシピ内容は、カレイの煮つけやハンバーグなどの普段のメニューに加え、おせち料理やクリスマスなど、お祝いごとや季節の行事食の作り方も紹介されています。
テキストと連動したDVDがあるので視覚的にわかりやすい面があります。
ユーキャンの通信教育講座を受講期間内に課題を提出し、在宅にて試験を受験。
試験はマークシート方式で、万が一不合格でも、受講期間中であれば”追加料金なし”で何回でも受験可能な点も嬉しいポイント。
主催団体:一般財団法人 一般社団法人日本味育協会
受験資格:協会指定の認定教育機関等が行う教育訓練における全カリキュラムを修了した者
受講期間:標準学習期間は3ヵ月 、添削回数は3回(うち資格試験1回含む)
受講費用:29,000円(税込)
受験費用:提出課題が終わればそのまま受験可能なため費用は不要
合格率:非公開(試験得点率70%以上)
受講特典:季節ごとの旬の食材が一目でわかる旬の食材ポスター同梱
2018年3月に開講したカリキュラムなのでまだレビューはありませんでした。
▼こちらの記事では【介護食コーディネーター】資格を更に深掘り!!▼
勉強法・合格者の声などご紹介
▼ユーキャンのサイトから無料で資料請求も可能です▼
疑問・不安はチャットで気軽に質問できます!
『介護食士』
公益社団法人全国調理職業訓練協会が認定する資格です。
介護に携わる人の調理技術を向上させる目的で設けた認定資格で、1級から3級の種別があります。
全国で開催されている講習会を受講後、試験を受験して合格することで資格取得できます。
講習会の受講方法は、
・講習会を開講している学校(専門学校など)の学生となり、受講
・一般を対象とした講習会を開講している施設(専門学校など)で受講
各級の違いは以下の通り。
介護食士 3級
高齢者の身体的機能の特徴や栄養素の知識、食品や調理する際の衛生の知識などの講義の他、おいしく、食べやすく、飲み込みやすい「介護食」の技術を学べる。
講習会修了後に修了試験を受験して合格するとことで資格を取得できる。
受講資格
誰でも受講可能
講習内容
学科(25時間)実習(47時間)
介護食士 2級
医学的基礎知識、高齢者の心理、食材の衛生管理などの講義の他、おいしく食べやすい「介護食」の普通食からの展開方法や生活習慣病予防食を学べる。
講習会修了後に修了試験を受験して合格するとことで資格を取得できる。
受講資格
介護食士3級を取得している人
講習内容
学科(16時間) 実習(56時間)
介護食士1級
栄養状態の判定や、低栄養を考慮した献立作成、食品と薬の関係などの講義の他、様々な方(身体機能や疾病)を想定した献立を作成して調理する技術を学べる。
講習会修了後に修了試験を受験して合格するとことで資格を取得できる。
受講資格
介護食士2級を取得した後2年以上介護食調理の実務に従事した25歳以上の方
講習内容
学科(32時間)実習(40時間)
※1級の講習会開講施設は全国で3つ(静岡県・奈良県・愛媛県)しかないので注意。
主催団体:公益社団法人全国調理職業訓練協会
受験資格:認定教育機関等が行う教育訓練における全カリキュラム8割以上出席。
受講期間:開講期間は1か月~4か月程度(講習会開講施設により開講時期が異なる)
受験費用:講習会終了後に試験となるため不要
合格率:非公開(筆記・実技試験で60点以上)
取得のための講座:協会指定の認定教育機関が行う講習会(全国にあり)
受講費用:入学金等を含めて70,000~90,000円(資格申請料として6,000円程度必要)
受講者のレビュー
N.Y さん(50代男性・在宅介護者)
介護食に興味を持ったのはガンの父を看病するようになってからです。食が細くなる父になんとか食べてもらおうと、自分でやれる範囲で模索しながら調理しました。父は最期近くになって、スイカを食べたいと訴えましたが、スイカをそのまま食べさせることができませんでしたので、スイカを絞って飲ませたところ、「ありがとう」と言って亡くなりました。
それ以来、高齢社会に役立つ栄養士になりたいと考えるようになりました。介護食士は高齢社会には欠かせない資格だと思います。医療や介護の現場では、食べる機能が少し落ちたからといって安易に経鼻経管栄養にしたり胃瘻にしたりするようですが、父と同じように、食べたいものを口から食べて、「ありがとう」と言って亡くなってほしいと思っています。そのためには全国に介護食士が何千、何万と誕生してもらいたいと願っています。K.M さん
母が51歳で亡くなって、私もその母の歳になりましたので、母の代わりに高齢者の介護をしたいと考え、ヘルパーの資格を取りました。
そして特養で食事介助をやるようになりましたが、食事の内容やつくり方をよく知らないのに、キザミ食やペースト食を、自分では食べてもいないのに、どうぞ、どうぞ、おいしいですよ、などとすすめている自分が嫌になってしまい、介護食のことをしっかり勉強しようと受講しました。
介護食士の資格を取ったら、厨房のことも勉強しなさいと、厨房の仕事もさせていただくようになりました。資格がすぐに仕事に役立ったと喜んでいます。
3つの資格の違い
3つの資格はいずれも介護食の知識を深めるためのものです。
教育カリキュラムの受講場所(在宅か教育機関か)や受講費用に違いがあります。
『介護食士』は、調理実習などの時間も多くより実践的な内容になっているといえます。
在宅で受講可能で費用面からみても、「在宅介護者」の基本的な「介護食」の知識を増やすため資格取得であれば、「介護食アドバイザー」か「介護食コーディネーター」の2つがおすすめです。
介護食アドバイザー・介護食コーディネーターどっち?
「介護食アドバイザー」と「介護食コーディネーター」の資格どちらの取得を目指すかは、費用と習えるお料理の種類によって判断されると良いと思います。
・介護食アドバイザーの場合は、軟菜食・ソフト食が中心。
・介護食コーディネーターの場合は、高齢者向けのやわらかめのお食事全般。
基本的に食べたり飲み込みには問題はないけれど、高齢で周りと同じ物は食べにくくなってきているような高齢者向けのお料理であれば【介護食コーディネーター】
食べたり飲み込んだりに問題が出てきていて、ソフト食など特別な介護食が必要になってきている高齢者向けの食事を学びたいのであれば、【介護食アドバイザー】がおすすめです。
介護食アドバイザー | 介護食コーディネーター | 介護食士 | |
受講場所 | 在宅 | 在宅 | 認定教育機関 |
受講期間 | 3か月 | 3か月 | 1~4ヶ月 |
受講費用 | 46,000円(税別) | 29,000円(税込) | 70,000~90,000円 |
合格基準 | 得点率70%以上 | 得点率70%以上 | 実技・筆記試験 ともに60点以上 |
介護食の資格取得のメリット
介護食に関する資格を取得するメリットとしては、介護食に関しての知識を増やすことで介護の負担軽減に繋がることが1番にあげられます。
在宅介護をしている方の多くが、介護の悩みを聞かれると「食事作り」と話されます。
介護食のレパートリーが少なく、メニュー作りに悩んでいる方や食事介助方法に不安がある方が、これらの資格取得のために学習することで自信をもって介護に取り組むことが出来るようになるのではないでしょうか。
食に関する資格は、一生を通じて必ず必要になる場面が訪れます。
生涯を通して役立つ知識として活かせると思います。
私自身も「管理栄養士」という「食」に関する資格を取得しています。
「食」というものはライフステージのどんな場面でも必ず必要とされるものです。
歳をとらない人はいません。
「介護食」の知識を必要とする日は誰にも訪れます。
「介護食」の資格は、必ずライフステージの中で活かせる場所がある資格だと思います。
CMなどでも人気のユーキャンでは、在宅で気軽に始められる介護に関する資格もたくさんあるようです。
介護に関わる仕事をしている方はもちろんですが、これから介護の知識を増やしたいと考えている方も今後ますますニーズが増え、関心が集まる分野なので「介護食」以外にもぜひチェックしてみてください。
食や介護に関するおすすめ講座
・介護事務
・介護口腔ケア推進士
・介護食コーディネーター
・介護福祉士(実務者研修付き)
・介護福祉士(実務者研修無し)
・介護予防健康アドバイザー
・高齢者傾聴スペシャリスト
・レクリエーション介護士
・ケアマネジャー(ケアマネージャー)
・准サービス介助士
・社会福祉士
・福祉住環境コーディネーター
・終活アドバイザー
・認知症介助士
・看取りケアパートナー
・音楽健康指導士
・生活習慣病予防プランナー
・食生活アドバイザー
まとめ
今回は介護食に関する3つの資格『介護食アドバイザー』『介護食コーディネーター』『介護食士』についてまとめました。
どの資格も合格の基準は70点程度と難易度は比較的高くないので、資格試験など初めての方でも気軽に挑戦しやすい資格といえます。
お仕事をしながら、介護をしながら何かと並行しながらでも取得が目指せる資格です。
ぜひ、介護食に関する知識を増やして、介護の負担を少しでも軽減できるキッカケに資格取得を検討してみてくださいね。
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