「配食サービス」とは、高齢者向けのお弁当を自宅までお届けするサービスです。
一人暮らしの高齢者の栄養状態の維持、併せて「安否確認」という面も兼ねているので非常に好評で、今急速に利用者が増えています。
まずはどこに問い合わせしたらよいのかしら…
保険がきくのか。どのくらいの値段なのかなど、気になることがたくさんあると思います。
今回は大切なご家族のために、「配食サービス」の利用を検討しているかたに「配食サービス」のきほんを解説します。
高齢者向け配食サービスとは?
高齢者向けの配食サービスとは、「一人暮らしの高齢者」や「高齢者のみの世帯」を中心にお食事を届けてくれるサービスです。
高齢者向けにやわらかい食べやすい内容のお弁当であったり、利用者の安否確認を兼ねている場合が多いです。
また民間のものだけでなく、地方自治体の運営する「配食サービス」もありそちらの場合は比較的安価で利用できます。
介護保険が使えるの?
「配食サービス」は介護保険の適用外です。
地域によっては「生活援助型配食サービス」、
「食の自立支援事業」っていうサービスもあるんですよ!
「食の自立支援」ってのはなんじゃ?
生活援助型配食サービスとは
生活援助型配食サービスとは、高齢者のための配食弁当の費用を市区町村が一部負担してくれる行政サービスです。
各市区町村が選んだ配食弁当の事業者が、高齢者の状況に応じて週1日から7日(年末年始を除く毎日)まで、朝食、昼食及び夕食を自宅まで配達するとともに、安否確認を行うサービスです。
このサービスは、各市区町村が独自でで行っているものなので、地域によって利用条件やサービスの内容は異なります。
一般的には下の全てを満たしている場合が多い・要介護の認定を受けている高齢者(要介護1~5)
(1人暮らしの要支援1~2の高齢者のみの世帯の場合も)・身体機能の低下などの理由で自ら調理できない
・買い物や調理ができず食事の確保が困難(または栄養改善が必要)であること・配食による安否確認が必要な状態であること・継続的に訪問介護の利用を含む介護保険の居宅サービス区分支給限度額までサービスを利用している方
「食」の自立支援事業とは
「食の自立支援事業」も「生活支援型食事サービス」と内容はほとんど変わりません。
在宅のひとり暮らし高齢者等のために市で登録した事業所が、配食サービスの提供を行うとともに安否の確認を行いその費用の一部を市町村が負担してくれる行政サービスです。
このサービスも、各市区町村が独自で行っているものなので、地域によって利用条件やサービスの内容は異なります。
一般的には下の全てを満たしている場合が多い・65歳以上の単身(ひとり暮らし)又は高齢者のみの世帯の方
・心身の障害等の理由により日常の食生活において支援が必要な方・利用者本人が属する世帯全員が市民税非課税の方
「地域包括支援センター」又は各「居宅介護支援事業所」にご相談ください。
ケアマネージャーが、要件や状況等を確認のうえ、申請の手続きを行ってくれます。
自治体による配食サービス
各自治体では上記のような「生活支援型食事サービス」もしくは「食の自立支援事業」として「配食サービス」を行っています。
各自治体で、対象条件は異なりますが「食の自立支援事業」として行っているものは比較的利用しやすい要件の場合が多い印象です。
各自治体の配食サービスでは、「見守り」をかねているので 安否確認もおこなってくれます。
1食が650円だと想定しても、1日3食利用した場合は1950円。
1ヶ月(30日換算)だと5万8500円もの金がかかります。
収入の少ない高齢者にはかなりの負担です。
自治体の配食サービスでは、補助金により利用料を一部負担してくれるため一食当たり400~600円程で利用できる場合が多いです。
1食400円なら、1日3食利用しても、1200円。
1ヶ月(30日換算)だと36000円。
サービスを利用する前とは、2万円以上もの差が生まれます。
配食弁当の費用補助を利用するときには、事前にケアマネージャーに相談する必要がありますから各自治体へ問い合わせるのが1番の近道です。
民間の配食サービス
市町村など自治体が運営している配食サービスでは、不足だったり、適用外となってしまった場合は民間の配食業者を利用するのも1つです。
料金的には、自治体が運営しているものよりは少し高くなる場合が多いです。
その分「配達の時間」、「弁当の内容」に融通が利いたりと利用者への個別対応の幅も大きい印象があります。
配食サービスのメリット
配食サービスを利用するメリットは本当にたくさんあると思います。
毎日のお食事の支度・片付けは高齢者にとっても大きな負担です。
【配食サービス利用のメリット】
・料理の負担軽減
・片付けの負担軽減
・栄養不足の不安軽減
・安否確認で1人暮らしの不安軽減
・人と話す機会が増える
離れたところに、親が住んでいると「お食事をちゃんと作れているか」、「食べられているか」など心配なことが多いです。
そんな時は電話しちゃう。
▼こちらの記事で『高齢者の一人暮らし「見守りサービス」』をご紹介▼
~遠距離介護の不安を軽減しよう!~
「配食サービス」を利用することで介護される側もする側の家族も「安心感」を得られるのは大きなメリットといえます。
「配食サービス」の利用者やその家族の体験談をまとめましたが、
決まった時間にお弁当が配達されることで「生活が規則正しくなった」というご意見もありました!
一人暮らしだと、時間の間隔も鈍りがちですからこれもすごく良いことですよね。
▼ こちらの記事で「在宅介護を受ける高齢者の一番の楽しみ」をご紹介▼
~在宅介護に限界を感じている方にこそ読んでほしい~
配食サービスのデメリット
配食サービスのデメリットはどういうものでしょうか。
【配食サービス利用のメリット】
・お金がかかる
・お食事の内容が選べない
・配達時に在宅の必要がある
やはり、いちばんはコスト面です。
一人暮らしで食事を作るとなると、そんなに量も作らないので自炊の方が安く済む場合もあるかもしれません。
しかし、栄養はしっかり摂れているでしょうか?
1日のうち1食でもバランスの取れたお食事をとれると摂取できる栄養も変わってくるので、得られる「メリット」の方が大きいのかなと感じます。
毎日、お弁当なので自分の食べたいものが入っているとは限りません。
苦手なものや、嫌いな食べ物の場合もあります。
自炊では、そのようなことはないのでその点はデメリットともいえます。
最近では、お弁当の種類を肉メイン、お魚メインで。
など利用者の希望をある程度聞いてくれる会社もあるようです。
▼▼私のおすすめは、こちらの↓↓『やわらかダイニング』です▼▼
民間の「配食サービス」を探す方法
地方自治体の配食サービスを探す場合は、利用したい方が住む市区町村の役所に問い合わせするのが一番です。
個人で、民間の配食サービスを利用するは、「配食サービス」の会社を見つける必要があります。
ネットで検索するとたくさん出てきすぎてどれが良いのか分からなくて…。
わたしのおすすめはシニアのあんしん相談室-宅配ごはん案内-です。
一括検索などで、住所や個人情報を入れると、後々いろいろな勧誘が来そうで私も敬遠していましたが、このサイトは非常に便利で、その後の勧誘等も一切ありませんでした!!
▼こちらの記事で「高齢者の宅配弁当探しを実際にやってみた体験談」をご紹介▼
“シニアのあんしん相談室”を利用してみました!
まとめ
今回は、高齢者のための「配食サービス」について、仕組みや利用の仕方、メリット・デメリットなどをまとめました。
残念ながら、「配食サービス」は介護保険の適用外ではあります。
ですが、「食の自立支援事業」や「生活支援型食事サービス」として自治体のサービスを利用することが出来ます。
もしも、地方自治体のサービスの対象外であったり、もう少しプラスしてサービスを受けたい部分があったりする場合は民間の「配食サービス」も検討してみてください。
高齢化に伴い、たくさんの「配食サービス」会社が生まれています。
お食事の種類やサービス内容も豊富です。
大切なご家族が負担なく、安心して生活できる、美味しい食事が食べられる方法をゆっくり検討してみてください。
▼こちらの記事で「介護食の宅配弁当 おすすめランキング」をご紹介▼
実際に私が食べたものをレビュー付でランキング