どんな感じなのかしら?
食事作りの回数が1回減るだけでもとにかく、気持ちが楽になれたから満足してる!
高齢者向けの介護食 宅配サービスを実際に利用している方々の体験談をまとめました。
利用者の声を聞いてみて、宅配食選びに活用してみてください。
はじめに
介護の負担を軽減するために、離れたところに住んでいる両親の生活負担軽減のためにご家族が検討されるケースが増えています。
「宅配食って、高いんじゃない?」
「高齢者向けって、美味しくないんでしょ?」
そんなイメージを持っている方も多いと思います。
実際のところはどうなのでしょうか。
高齢者向けの宅配弁当サービスの『実際』を知れば、あなたも試してみたくなるかもしれません。
高齢者向けの宅配食サービス利用者の実際
はじめに、全国の在宅配食サービス利用者 400 人にアンケートした結果をみてみましょう。
※一般社団法人シルバーサービス振興会
障害者・高齢者等への在宅ケアサービスにおける新たな食事提供のあり方に関する調査研究事業
『第2章 配食サービス利用者の利用動向 ~利用者アンケート結果~ 』を元に記載しています。
現在、高齢者向けの宅配食のサービスを利用している方々が宅配食を利用するキッカケや業者を選ぶ際に重視した点はどんなことでしょうか?
宅配弁当を始めたキッカケ
・バランスのよい食事など、栄養の管理ができないため 60.0%
・買い物へ行くことが難しくなったため48.9%
・身体的に料理をすることが難しくなった ため 41.1%
宅配弁当の利用頻度
・週2~4日が 38.5%
・週5~6日が 28.6%
・毎日が20.9%
毎日ではなく一週間の間で曜日などを決めて数回利用されるパターンの方が多いですね。
宅配弁当サービスの1食あたりの価格
・昼食は300 円以上 500 円未満(30.8%)
・夕食は500 円以上 700 円未満(25.3%)の割合が高くなっています。
宅配食のサービスの業者選定時に重視した点
・栄養バランス 61.1%
・美味しさ・味付け 58.9%
・価 格 42.2%
宅配食サービスによる効果
・定期的に人が来てくれるので、倒れた時など安心感が得られるようになった 48.3%
・人と話す機会が増えた 47.2%
・生活が規則正しくなった 43.8%
安心感、生活が規則正しくなったなど、このあたりは実際に経験した人でなければわからない効果です。
確かに定期的に来てくれる人がいると安心感があるわ!
その他 宅配食サービスを利用しての感想
介護家族だが、自分でカロリーを考えて、種々の野菜、食材を使って、毎日の食事を 作りたいと思っても、作る人数分が少ないとつい面倒になり2・3品程度となってしまう。
また、食べたいものを作ることも多い。残って捨てることも多い。その点、 配食は自分ではこれほど多くの種類を作ることは出できない上、毎日違ったものを 食べることができ、身体にも良いと思われる。
高齢者向け 宅配弁当サービスって高い?
高齢者向けの宅配弁当サービスに対して、お値段が高いイメージを持っている方も多いと思います。
実際のところはどうなんでしょうか?
下の表は宅配食で有名な2社の代表的なコースの料金を示したものです。
会社名 | 価格 | 1食あたり | 1か月あたり(30日) |
やわらかダイニングやわらか宅配食 (ちょっとやわらかめ 宅配食の場合) |
7食 4,600円(税抜) |
657.1円 | 19,286円 |
MFS やわらか食 |
6食 5,180円(税抜) |
863.3円 | 25,899円 |
1食あたりおおよそ600~800円程度です。
・自宅まで届けてもらえる
・バランスを考えた献立
・毎日違った内容のものが食べられる
それら含めてのお弁当の金額です。
実際に宅配食を始めることを決めた方の多くは、栄養バランスを整えることを目的としている方が多いです。
ちなみに、上記2社であれば管理栄養士が栄養バランスを考えて作っているお弁当です。
高齢者に不足しがちな栄養素をバランス良く取り入れた料理になっている点も安心できます。
栄養士が考えた献立ならその点も安心ですね。
【配食サービスによる効果】
定期的に人が来てくれるので、倒れたときなど緊急時の安心感が得られるようになった
宅配が届くので人と話す機会が増えた、お弁当を食べる習慣により生活が規則正しくなったなどプライスレスな嬉しい効果もあります。
そのあたりも含めると決して「高い」と一概に言えるものではないのではないでしょうか。
※比較としてご紹介した、「やわらかダイニング」のお弁当を更に知りたい方は、公式ホームページもご覧ください。
~高齢者でも食べやすい~
▼やわらかダイニングの公式HPはこちら▼
▼こちらの記事で「やわらかダイニングを7日間食べた体験談」をご紹介▼
1週間食べるとさすがに飽きる?!
高齢者向け 宅配弁当サービスのメリット
・献立を考えなくてよい。
・買い出しに行かなくてよい。
・調理しなくてよい。(温めるだけ)
・栄養士が考えた栄養バランスのとれたお食事。
・片付けをしなくてよい。
高齢者向け 宅配弁当サービスのデメリット
・インターネットを利用しないと注文が難しい。
・始めるとき、解約するときに手続きが必要
・自分で食べるメニューを選べない。
高齢者向け 宅配弁当サービス選びのポイント
高齢者向けの宅配弁当を選ぶポイントとしては以下のようなものが挙げられます。
食べる人の状態にあったお弁当があるか
高齢者向けの食事(介護食も)を選ぶうえで、食べる人の「噛む・飲み込む」の機能の状態にあった形態のお食事を選ぶことはとても大切です。
見た目や味・価格はもちろん大切です。
ですが、それらを優先してしまい、自分の状態と合わないやわらかさのお食事を選んでしまうと「誤嚥」や「むせ」の原因になってしまったり、食べにくさで結果的には食欲低下を起こすこともあります。
高齢者向け・介護食に特化した宅配弁当のサービスを行っている会社では、やわらかさもレベル分けがしてあったり、ソフト食など飲み込みやすさにも配慮されたお食事も作られています。
食べる人の「噛む・飲み込む」の機能の状態にあった形態のお食事があるかを第一条件に、検討しましょう。
栄養バランスが考えられているか
高齢になると、必要な全体のカロリーは減ってきます。
しかしたんぱく質やビタミン・ミネラル量は成人の量とほとんど変わりません。
食事量が減ってしまうとこのあたりも含めて不足しがちで『低栄養』の状態になってしまう方は多いです。
在宅で介護を受けている方の7割は低栄養状態にあるといったデータもあるくらい深刻な問題です。
このような低栄養状態が続いてしまうと免疫力の低下や褥瘡の発生などたくさんの問題のキッカケになってしまう恐れがあります。
作る人が決まっていると、どうしても作るメニューは偏りがちです。
1日のうちの1食だけでも、管理栄養士などの栄養の専門家が考えたバランスのとれたお食事をとることで栄養不足を緩和できると家族も安心です。
味や内容は好みか
どんなに見た目が良くて、栄養バランスも考えられたお食事でも、食べてもらわなくては意味がありません。
まずは、食べる人の口に合うか、内容や品数などもみながら検討してみましょう。
お肉は食べやすいけれど、お魚は苦手など好き嫌いがある場合も、主菜を選べる宅配食もありますから安心です。
続けやすい価格か
価格は600~800円くらいが相場です。
単価を低くしすぎると内容が乏しくなる場合が多いので、1食あたりが安いところを探すというよりは、週のうちで利用する回数を調整するかたちで月額料金の上限を決めて検討する方が良いです。
宅配弁当は冷凍のものが多いので、まとめて届いたら冷凍しておいて必要な時に解凍出来るのも便利です。
まとめ
今回は高齢者向けの宅配食サービスについてまとめました。
高齢者向けの宅配食サービスは、高齢者本人だけでなく「介護者にもうれしいことがいっぱいのサービス」です。
1日1食だけでもお弁当を利用することで、介護者に余裕が生まれ「笑顔」になれるのであれば介護される側にとっても嬉しいことです。
お食事の内容や価格も幅広く展開されています。
「楽しているんじゃないか」「手抜きをしているんじゃないか」と責任感を感じ過ぎずに、まずは1度試してみるのも良いと思いますよ。
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