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【在宅介護 限界を感じたら】高齢者の楽しみは?知っておきたい食事のこと

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「介護疲れ」感じていませんか?
介護している家族の「笑顔」は見られているでしょうか?
在宅介護の『笑顔』が増えるカギはなんでしょう。

管理栄養士
管理栄養士
今回は在宅介護者1,000名を対象に実施された調査(※)をもとに、在宅介護の『食」について一緒に考えてみましょう

※臨床栄養と緩和医療の第一人者である藤田保健衛生大学医学部 外科・緩和医療学講座
東口 高志教授の監修のもと、 2013年9月13日~9月17日に実施

要介護者が笑顔になるのはいつ?

在宅介護を行っている、介護者に対してアンケートしました。
1日の中で要介護者がみせる反応を調査した結果です。

要介護者が「笑顔を見せる」のはどんな時?

1位「話し相手をしたとき」(50.7%)
2位「何かを食べるとき」(41.2%)
という答えが半数以上を占めていました。

要介護者に「感謝された」のはどんな時?

1位「何かを食べるとき」(29.2%)
2位「話し相手をしたとき」(26.2%)
が最も高くなりました。

管理栄養士
管理栄養士
「食事」「コミュニケーション」は要介護者にとって特別な時間だということがわかりますね
ワシも美味しいごはんを食べると自然と笑顔になれるな

要介護者が楽しいと思うことは?

今度は、普段家族やヘルパーさんなどに介護を受けている側の要介護者に直接アンケートをおこないました。

あなた(要介護者)が「楽しいと思うとき」をどんな時?

1位「食べるとき」(62.2%)
2位「誰かと話しているとき」
という結果となりました。

わかるわかる!食べているときが一番幸せを感じるなぁ!

介護者の想いは?

介護者に介護の中でどんなことにいちばん力を入れているか尋ねたところ、
「食事」に一番注力していると答えた方が非常に多い結果になりました。

毎日美味しい食事を出してもらえることに感謝!!

また、介護者はどんな時に「喜び」を感じているか尋ねたところ、
介護者は「食事を食べてくれたとき」に報われ、 喜びを感じている事が明らかとなりました。

確かに。
介護食を「美味しい」といって食べてくれるだけでなんだか嬉しい気持ちになるわよね。

介護において「食事」の時間を充実させることは、「介護する人」と「介護される人」の双方にとって笑顔になれる時間が増えることに繋がる!

『介護疲れ』の厳しい現実。

在宅介護は、誰にも見られない中で黙々と毎日の「食事」や「排せつ」「入浴」などこなさなくてはいけません。
過酷な長時間の肉体労働に加えて、夜間も眠れず寝不足に陥ったりすることもあります。

高齢化が進み、高齢者が高齢者を介護する「老老介護」も生まれてきました。

私自身は毎日「子育て」に奮闘しています。
何度言っても伝わらない。
ごはんも排泄も、入浴もサポートがなければ一人で出来ない子供たち。
思うようにいかずにイライラしてしまうことも多々あります。
ですが、「子育て」には終わりが見えています。

しかし、介護には終わりが見えません。
必ず終わりはきますが、それがいつまで続くかわからない。
それは、きっと体力以上に精神的な負担になるのだと思います。

出口の見えない絶望感から、つい最近も殺人事件のニュースをみかけました。

悲しいというより、他人事ではないなぁと考えさせられるわよね。
管理栄養士
管理栄養士
「食」の充実によって、「介護する人」と「介護される人」が笑顔なれる時間が少しでも増えることで「介護疲れの軽減」に繋がるのではないでしょうか。

「食の充実」が笑顔を増やす

アンケート結果から、 「食事」「コミュニケーション」が「介護する人」と「介護される人」にとって笑顔を増やすカギだということがわかりますね。

管理栄養士
管理栄養士
この結果から、
毎食特別な美味しいお食事を作ったほうが良い!!
ってことではありませんよ!

1日を通して在宅での介護の内容は多種多様です。
食事介助、入浴、排せつ、散歩に一緒に行くことや掃除洗濯もありますよね。

365日、1日3食の食事は、介護する側にとってはなんの気もない介護の作業の1つになってしまっているかもしれません。

ですが、要介護者にとって『食べる』という『食事の時間』はとっても大切なのだということを心に留めてあげてください
それだけでもきっとお互いに気持ちが変わってくると思います。

忙しい介護生活の中ですが、3食のうちの一回は、ゆっくり要介護者と語り合いコミュニケーションをとってみてください。
家族の笑顔が見られたら、介護する側の「充実感」も変わると思います。

介護食作りの負担を軽減!気持ちをラクに。

365日、毎食の介護食作りも介護者の負担になっていることは確かです。
作ることも負担ですが、慣れない介護食で「味」や「見た目」に満足してもらえないこともあるとおもいます。

管理栄養士
管理栄養士
そんなときは、レトルト介護食や介護食の宅配のお弁当も積極的に利用してみてください!

介護疲れに陥りやすい方の多くが

こんなことで施設やサービスに頼ってはいけない!!

と一人で頑張りすぎてしまう方が多いです。

ですが、早い段階から自分が限界になる前に、多方面のサポートを利用する・つながる心がけが毎日の負担を減らすことにつながります。

今はまだ頑張れそう!と無理を続けずに、疲れて心身が悲鳴を上げる前の対処が重要です。

今は市販の介護食も美味しいものがたくさん販売されています。

たまには、違う味も食べてみたいから弁当もいいな!
管理栄養士
管理栄養士
ぜひいろいろな情報を集めて、サポートを利用しながら笑顔のみえる在宅介護をしてほしいです。

家族の介護は、日々「体力」「精神力」との戦いですよね。
大切な家族をできる限り穏やかな気持ちで「笑顔」で介護を続けられるように介護者自身も無理しすぎずに頼れる物は上手に利用しながら乗り越えましょう。

管理栄養士
管理栄養士
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